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【失業の危機?】5つの理由で理解する自動運転が普及してもトラック運転手の仕事はなくならないわけ。

osaka-usagi

😥トラック運転手の仕事に興味があるけど、自動運転が発展すれば仕事が無くなるんじゃないの?

😣今すぐ無くならないにしても、10年後20年後には怪しいもんだ。

🐰このようなことを心配されている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

採用うさぎ
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結論:自動運転が普及してもトラック運転手の仕事はなくなりません。少なくとも今年の新卒入社した人が定年までは大丈夫でしょう。

この記事は、保険業界から運送業界に転職し、20年以上人事にたずさわっている私が、自動運転と運送業界について日本一詳しく書いています。

トラック運転手の仕事が無くならない理由は次の通りです。

  • 自動運転レベルが未発達
  • 判断力のあるAIの開発には時間がかかる
  • インフラや車両導入コストの問題
  • 法整備の問題
  • 荷物の積み下ろしにはどうしても人手がかかる

順番に解説しているので、転職の参考にしてください。

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自動運転レベルが完全無人化できていない

自動運転車6つのレベルに分かれていますが、完全に無人化できるのは最大であるレベル5だけあり、2024年現在では開発されていません。

トラックが現在どの段階にあるのかも踏まえて解説します。

自動運転レベルの6段階とトラックの現状

レベル0(運転自動化なし)

自動運転機能の無い普通の自動車がこれに当たります。

レベル1(運転支援)

自動車を加減速させる「ACC(アダクティブ・クルーズ・コントロール)」・「自動ブレーキ」と、左右の操舵をるする「レーンキープコントロール」、のどちらか片方を限定的な領域で制御するシステムです。

現在では多くの乗用車に採用されています。

もちろんほとんどのトラックにも標準装備されています。

レベル2(部分運転自動化)

レベル1と異なり、加減速と左右の操舵を同時に行うことが限定的な領域で行うことができます。

こちらも多くの乗用車で採用されており、皆さんがお持ちの車でも高速道路では楽ちんな運転ができているのではないでしょうか?

2024年現在では新車で納車される大型両距離運行トラックには標準装備されていることが多くなりました。

レベル3(条件付き運転自動化)

レベル3になると、一定の条件下で運転操作をシステムが行い、運転者がかかわるのは緊急時のみという感じになります。

具体的には、50km/hまでのアイズオフ(直ちにドライバーが復帰できれば、よそ見ぢしててもOK)と、125km/hまでのハンズオフ(ハンドルを握らなくてもOK)ということになります。

基本的に高速道路では自動車任せで運転ができるということですね。

市販車では、ホンダのレジェンドとベンツの一部車種のみしかありません。

もちろんトラックには装備されていません。

レベル4(高度運転自動化)

限定された条件下において、システムが全ての運転操作を実施する・ドライバーが運転席を離れることができるレベルです。

一般乗用車を含め実用化されていません。

レベル5(完全運転自動化)

車があらゆる状況で完全に自動運転することができるレベルです。このレベルではドライバーは必要なくなるかと思われます。

もちろん一般乗用車を含め現行のトラックでは無理です。

🐰このように、自家用車レベルでもごく一部の高級車のみがレベル3を実現しており、トラックに実装されるにはまだまだ先の話であると言えます。

自動運転にはAIの開発が必要

2023年「chat gpt」が登場して以来、ハイテク界隈ではAIブームが起こっており、今にも人間の判断力を超えたAIが開発され、一般職のみならずドライバーの仕事が奪われるような雰囲気が醸し出されています。

これに関しても今しばらくは安心しても大丈夫かと思います。

現在AIがやっていることはネットでの情報集めだから自動運転に適さない

現在AIが行っていることは、ネットの情報を読み込ませて、質問者に対して何となくそれらしいことを回答することしかできません(それでもすごいことですが)。

したがって、運転に必要な周りの歩行者や自動車にたいする心配り、とっさの判断については、人間にかなうことはできません。

もちろん、これからAIが発展していけば、追い越される日が来るのかもしれませんが、私には遠い未来の気がしてなりません。

テスラなら自動運転もやれるかも

現在自動運転に最も力を入れている企業がテスラです。

世界で一番売れている電気自動車の企業ですが、世界で一番自動運転に力を入れている企業でもあります。

テスラは2024年に中国国内での自動運転の許可を取り付け、1.5兆円もの巨額の投資を行って自動運転の実用化に取り組んでいます。

ただし、テスラの目指している自動運転は通称「ロボタクシー」つまりは、自動運転タクシーの実用化であり、トラック運送とは別物のようです。

もちろん、自動運転の技術は転用できるはずなので、全く安心できるわけではありません。

🐰AIの進歩が進むまでは自動運転は現実には、難しそうですね。もしこの課題が解決されてもまだ問題は残っています。

自動運転車両の導入にはコストの問題がある

自動運転が完成したとしても、コスト面から問題があります。

自動運転を行うには各種センサーが取り付けられた専用の車両が必要になるだけではなく、自動運転に必要な契約が必要になると思われます。

たとえば、先ほど紹介したテスラであれば、自動運転を行うには月額199ドル(日本円で約3万円/月)のサブスクリプション契約が必要になります。

もちろん大手運送業であれば、人件費をとの兼ね合いで釣り合いが取れると判断するでしょうが、中小運送業では難しい判断になると思われます。

法整備の問題は不十分

そもそも自動運転は解禁されるのか?

2020年4月に道路交通法が改正され、自動運転レベル3が解禁されています。その後、2024年4月には自動運転レベル4を解禁する改正が行われました。

この流れで行くと、レベル5の解禁は時間の問題かとも思われます。

事故を起こした場合の責任は?

事故を起こした場合の法整備はまだ追い付いていないのが現状です。

現状では自賠責法で運行者に責任があるとされていますが、具体的には運送会社に責任があるとされそうです。

運送会社が責任を負うことになれば、安全性が確実なものでない自動運転に踏み切れる運送会社はそれほどいないと思われます。

自動運転用の保険商品が開発され、さらに保険会社から自動運転車両を提供している自動車メーカーもしくは、自動運転ソフトを提供しているソフトメーカーに求償できなければ、自動運転実用化はまだといえるでしょう。

荷物の積み下ろしには人手が必要だから仕事は無くならない

運転を自動化することにより人手不足を解消しようとしている業界としては、バス運送業、タクシー、トラック運送業があげられますが、トラック運送業だけは特別に仕事が無くならない理由があります。

バス・タクシーとは違い荷物の積み下ろしがある

バスは決まったルートを走り、決まった停留所に泊まります。そして、運ぶべき人は自分で乗り降りしてくれます。

タクシーも乗客が自分で乗り降りしてくれます。

これに対して、集配トラックはある程度固定のルートではあるものの、毎日違った道を走ります。

なにより運ぶ対象である荷物は自分で動いてくれることはありません。

先ほど紹介した自動運転の最先端企業である「テスラモーター」も自動運転タクシーである「ロボタクシー」事業には取り組んでいますが、トラックによる自動配送事業に取り組んでいる声は聞こえません。

自動運転が認められたとして、荷主がトラックに積みに来てくれることはないでしょうし、届け先の人が荷物を取りに来るのは盗難の危険があり現実的ではありません。

拠点間輸送だけなら自動化されるかもしれない

ただし、トラック運送運送会社のセンター間を輸送する仕事は自動化されることにより無くなる可能性はあります。

運送会社の輸送センターには、多くの荷扱い作業員を雇っていますので、積み込み・荷下ろしは作業員が行います。

つまり、センター間輸送のトラック運転手はトラックを運転しているだけなのです。

一昔前までは、センター間輸送でも運転手自ら積み下ろしをしていました。

しかし、現在では労働時間削減の観点から、運転と積み下ろしの分業化が図られているからです。

したがって、センター間輸送のトラック運転手はすごく楽な仕事になっているのですが、もしかすると自動運転化により仕事が無くなる可能性はあります。

トラックの自動運転化は現実的ではありません。安心して転職できます。

このように、自動運転技術の進歩は、多くの業界に変革をもたらしていますが、トラック運転手の仕事がすぐになくなるということはありません。

技術的な発展、法的な整備、コストの問題、そして何よりも荷物の積み下ろしに必要な人手は、今後もトラック運転手の需要を支える要素です。

結論として、トラック運転手に転職を考えている方は、安心してその道を進むことができます。 

自動運転のレベル5が実現し、完全な無人運転が可能になる日が来るかもしれませんが、それはまだ遠い未来の話です。

現在の技術レベル、法整備の進行状況、そして経済的な側面を考慮すると、トラック運転手の仕事はしばらく安定していると言えるでしょう。

荷物の積み下ろしや、特定の状況下での運転など、人間の運転手にしかできない作業がまだまだ多く存在します。

トラック運転手としてのキャリアを築くことは、今も将来も有意義な選択であると言えるでしょう。

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準大手運送業の採用担当者
準大手運送業の採用担当者として、年間100名以上の面接を行っています。
運送業に対する誤解が多いのでこのブログを立ち上げました。
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