【ヤバい噂12選】現役人事が解説するトラック運転手の現実。
- トラック運転手として失敗した人がやめとけと言っている
- 馬鹿にされるような底辺の仕事ではない
- トラック運転手は学歴が全く活かせない
- トラック運転手の残業は減少中
- 1人作業が多いから残業が苦になりにくい
- トラック運転手でも400万円以上は普通に稼げる
- ガラが悪い人はほとんどいなくなった
- トラック運転手でも結婚できる
- 事故を起こしてもクビにならない
- 事故代が自腹になることは多い
- 高速代が自腹なのはブラック運送業だけ
- トラック運転手にキツイノルマはない
詳しい内容を知りたい方は下の記事を読み進めてください。
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😣運転免許だけはもってるし、トラック運転手にでもなるか。
😑運送業界はブラックなイメージがあるし、周りの人にもヤバいからやめとけと言われる・・・
😣業界のことが全然わからないから不安で仕方がない。
トラック運転手に転職を考えている方の多くはこのような悩みをお持ちではないでしょう。
特に友人や親、配偶者から「トラック運転手はヤバいからやめとけ」と言われて不安に思われていないでしょうか?
実際に私も保険業界からの転職組ですから同じ不安を感じていました。だからこそ伝えられることがあります。
はっきりと言います。トラック運転手は未経験から数年で年収600万円以上が目指せる仕事です。
この記事は保険業界から運送業界に人事として転職し、年収が300万円から600万円以上にupした私が、「トラックドライバーはヤバいからやめとけ」と言われる噂を日本一詳しく解説しています。
トラック運転手に転職するかを迷っている方には必読の記事になっていますので、ご参考にしていただければと思います。
長い記事になるので、目次を参考に飛んでください。
- 「ヤバい」「やめとけ」と言ってるのは失敗した人
- トラック運転手は誰でもできる底辺の仕事だからやめとけ
- トラック運転手は学歴が活かせないからやめとけ
- トラック運転手は超長時間労働だからやめとけ
- 対人ストレスが少ないので残業が苦になりにくい
- トラック運転手はマナーが最悪だからやめとけ
- トラック運転手は給料が安いからやめとけ
- トラック運転手はガラが悪いからやめとけ
- トラック運転手はモテない・結婚できないからやめとけ
- トラック運転手は交通事故をおこすとクビになるからやめとけ
- トラック運転手は事故代が全額自腹になるからやめとけ
- トラック運転手は高速代が自腹になるからやめとけ
- トラック運転手は自動運転で仕事が無くなるからやめとけ
- トラック運転手はノルマがきついからやめとけ
- 「トラック運転手はやめとけ」と言われるほど悪い仕事ではありません。納得できたら転職活動を始めよう
- 「トラック運転手はやめとけ」は本当だった?トラック運転手になって良かった人のインタビュー
- トラック運転手は一生モノの仕事です
- トラック運転手は社会を支える誇れる仕事
- 結論:「トラック運転手はやめとけ」は嘘。どの会社に入るかで全てが決まる
- ブラック運送業の見分け方6選
- トラック運転手の「転職活動はノーリスク」いっしょに転職活動を始めよう
「ヤバい」「やめとけ」と言ってるのは失敗した人
- ブラック運送業のトラック運転手
- そもそも向いていなかった人
- 運送業界と全くかかわりあいの無い人
順番に解説します。
ブラック運送業のトラック運転手は親切心からやめとけと言います。
ブラック運送業は、他のブラック企業と比べても悲惨な働かせ方をします。
ブラック運送業で勤めている人は次にような理由でやめとけと言ってきます。
- トラックステーションなどの宿泊施設を使わせてもらえない
- 高速代が自腹
- 高額な事故弁金を支払わせる
- 法令に違反する長時間労働
- 異常な低賃金等
数えればきりがありませんが、これらの全てを満たしているブラック運送業も存在しています。
このような会社に勤めていれば、「ヤバい」「やめとけ」と言いたくもなるでしょう。
ただし、このような会社は激減しているので安心してください。
ブラック運送業の見分け方はこの記事の下の方に書いています。目次を参考にしてください。
向いてなかった人は後悔からやめとけといいます。
どんなにいい運送会社に入っても、そもそも向いていなかった人は次のような理由でやめとけと言ってきます。
- 極端に体力がない人→力仕事で体がもたない
- 時間にルーズな人→納期が厳しくて気が休まらない
- 極端な酒好き→事由にお酒が飲めない
- 年収1000万円以上欲しい→給料が安い
このような人は、トラックドライバーに向いていません。
そして、会社を辞めていきます。
ただ辞めるだけなら良いのですが、他の人にやめとけと吹聴して回ります。
素人は勝手な憶測でヤバいと噂します。
高校を卒業した新卒ドライバーが、就職課の先生にトラック運転手はやめた方がいいと言われたそうです。
理由次の通りです。
- トラック運転手になると親が心配する
- 給料が上がらない
- 体を壊すと仕事が無くなる
- 将来的に仕事が無くなるかもしれない
- ガラが悪い人ばかりだから環境が悪い
確かに生徒のことを心配する先生の気持ちも分かります。しかし、運送業界も日々変わってきています。
上記のことは多くの会社で当てはまらなくなっています。
🐰ここからは、「トラック運転手はやめとけ」と言われている主なものを解説していきます。皆さんの誤解が解けて、トラック運転手を転職先の一つに加えていただければ幸いです。
トラック運転手は誰でもできる底辺の仕事だからやめとけ
誰でも始められますが、誰でもできるのは嘘です。実際は資格やセンスが必要です。
トラックドライバーは何のスキルもなく、他にできる事が無い人が仕方なくやっていると思われている事がありますが、必要なスキルは結構多いのです。
運転免許と運転スキルが必要・誰でもできるわけではない
トラックドライバーになるには自動車免許が必要です。29歳までの若年層の自動車免許取得率は約70%でしかも年々減少しています。
さらに現在の免許制度では、普通免許を取得しただけでは、いわゆる4トン車に乗ることができません。
4トン車は車両総重量11t未満の中型トラックに分類され、大手から中小運送業にわたり集配車のメインとなる大きさで。
現行の普通免許所持者が4トン車に乗れるようになるには、中型免許へ限定解除する必要があります。
重量 | ~3.5t | ~5.0t | ~7.5t | ~8.0t | ~11t | 11t~ |
免許の種類 | 普通免許 | 準中型 | 準中型 | 中型 | 中型 | 大型 |
さらに免許があるだけでは、実際にトラックの運転をすることは難しいものです。車幅や長さが乗用車とは桁違いで、小回りも効きません。
だからこそ、多くの運送会社で一ヶ月以上の期間をかけて研修を行っています。
研修についてはこちらの記事も参考にしてください。
【未経験でも大丈夫】トラックドライバーの研修は超充実!現役指導員が解説
4トン車でも難しいトラックの運転ですが、大型トラックやトレーラーになるとほとんど特殊技能と行っても良いくらいの技術が必要になります。
交差点ひとつ曲がるにも内輪差やオーバーハングに気を付けながらタイヤの位置を把握して曲がるのです。
誰でもできる馬鹿にしているのは、トラックに乗ったことのない素人です。
お客様商売だからある程度のコミュニケーション能力が必要
トラックドライバーは人づきあいが苦手な人がなる仕事と思われがちです。
確かに、バリバリの営業職や社内の潤滑油となるべき事務職と比べると、圧倒的に人付き合いは不要です。実際に人付き合いが苦手で無口な方も多く働いています。
しかし、トラックドライバーもお客様ありきの商売である以上コミュニケーション能力が高いにこしたことはありません。
私の勤める会社でもコミュ力が高い人ほど仕事をこなし、高い給料を貰っています。
お客様も不愛想なドライバーより愛想のよい人のほうが、また仕事を頼みたいと思うからです。
トラック運転手は学歴が活かせないからやめとけ
学歴は活かせません。
基本的に中学卒も大学卒も給料は一緒です。
むしろ低学歴の人にも年収600万円が稼げるチャンスがある仕事です。大学を卒業していても年収600万円に届かない人はたくさんいます。
学校を卒業したキャリアが活かせない
トラックドライバーには学歴は不要です。
有名大学の何学部を出ていようとそれが採用に有利になりませんし、給料アップにつなるわけでもありません。
学歴が活かせないからやめとけと言われるのも仕方がないと思います。
しかし、世の中に学歴を生かして仕事をしている方がどれくらいいるでしょうか。
大学で専攻した学部と関係ない仕事についている人がほとんどで、文系の学部などは学んだことを活かせる仕事はほとんどありません。
学歴が活かせないのはトラック運転手に限った話ではありません。
例えば、営業職に活かせる学歴が無いのと同じです。
学歴・キャリアに関係なく稼げるようになる理由はこちらの記事も参考にしてください。
「トラックドライバーは未経験でもOK!未経験者にもお勧めできる理由3選!」
「派遣社員は不安定。正社員ならトラックドライバーがお勧めな理由5選!」
大卒でも中卒でも給料が一緒
トラック運転手は中卒でも高卒でも大卒でも給料がほとんど変わりません。
ここも誤解ではありません。
しかし、学歴に関係なく給料を稼ぐことができると考えてみてはどうでしょうか。
下の表は厚生労働省が発表した「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」をもとに私の会社の給料を加えたものです。
中卒 | 272万円 |
高卒 | 295万円 |
専門学校卒 | 309万3000円 |
高専・短大卒 | 345万5000円 |
大学卒 | 391万9000円 |
筆者の勤める会社の2t・4t集配ドライバー平均 | 384万円 |
筆者の勤める会社の大型長距離ドライバー平均 | 550万円 |
私の勤める会社は従業員3,000名程度の準大手運送会社です。
働いているトラックドライバーの賃金に学歴による差はありませんが、集配ドライバーの給料を見ても他職種の大学卒平均と比べて見落とりしない金額をもらえるのが分かっていただけるでしょう。
大型ドライバーになれば年収は550万円です。これは、大学卒で一番給料が高い50歳~54歳の526.6万円を超える金額です。
これだけの給料をもらえるならかなりきつい仕事なのでは?と思われた方は次の記事を参考にしてください。
有名大学を卒業し超大企業に就職した場合はこの表の金額より大幅に高い給料をもらっているでしょう。
そのような方以外は「トラックドライバーはやめとけ」なんて声にまどわされずに、選択肢として考えるべきです。
トラック運転手は超長時間労働だからやめとけ
一昔前と違い残業は減少中ですが、毎日定時では帰れる仕事ではありません。
残業代が全額もらえるかがポイントです。
労働時間は長いが減少傾向にあります。
トラックドライバーの残業時間は年々減少しています。
これには2024年4月から開始されるトラックドライバーの残業抑制問題(いわゆる2024年問題)が大きくかかわっています。
2024年問題とは、簡単にいえば「年間の残業時間を960時間以内にしなければならない」というものです。
年間250日出勤とすると1日当たり4時間くらいの残業で違反となってしまい、多くの企業で残業減少の為にドライバー確保に努めています。
さらに2024年問題に先立ち2023年4月から、60時間を超える分の残業代は1.5倍の割増で支払わなければならなくなっています。
残業代抑制のため残業時間は1日当たり3時間以内をめどにしている会社がほとんどです。
労働時間に不満を持っているドライバーは意外に少ない
このようにトラックドライバーの残業時間は年々減少しています。
しかしトラックドライバーから喜ばれているかと言えばそうでもありません。
古くからトラックドライバーをしている人たちの中には、できるだけ長い時間を働いて多くの仕事をこなし、時間外手当も多くもらおうとしている方が多いです。
「100時間残業させてもらえるならさせてもらいたい」「残業代を稼ぎたい」これがドライバーの正直な気持ちのようです。
残業は全くやりたくない人たちからすれは「トラック運転手はやめとけ」は正しいと言えるでしょう。
対人ストレスが少ないので残業が苦になりにくい
私は運送会社で事務職をしていますが、同じ席に座って同じメンツの顔を見ながらひたすらパソコンと数字のにらめっこをしています。
仕事の合間合間にはお客さんからクレームの電話も入り、仕事にたいしてハンパなくストレスがかかります。
正直40時間程度の残業で限界を感じます。
ドライバーに「よくそんなに残業してストレスたまらないか?」と聞いてみました。
「一部の急がされる仕事以外はにストレスが無く、体もそれほど使わないし、運転している最中は休憩しているようなもんだから残業は苦じゃないよ」
「家に帰ってもすることが無いし、お金がもらえるならずっと残業していたい」
という回答が返ってきました。
転職したてで緊張しながら運転しているうちは早く帰りたいかもしれませんが、「トラックドライバーはやめとけ」は言い過ぎです。
トラック運転手はマナーが最悪だからやめとけ
確かにマナーの悪いドライバーがいることは確かです。しかしマナーの悪いドライバーはほんのごく一部です。
あおり運転など運転マナーが悪い人が多いという嘘
「トラックドライバーにあおられた」「幅寄せをされて危険を感じた」筆者の会社でも年に数件位このようなクレームのお電話をいただきます。
- 車間距離を詰められた
- 幅寄せされた
- 無理な割り込みをされた
- 不要なクラクションを鳴らされた
すぐさま本人を呼び出し問い詰めるのですが、「そのようなことはしていない」と反論してきます。
この反論は苦し紛れにしているわけではなく、本当にしていないと思っていることがほとんどです。
トラックは車高が高く後ろにつかれると圧迫感があり、一般車と同じくらいの車間距離しか開けていなければ、前方車両からは車間距離をつめてあおってきていると感じるものです。
幅寄せについても、自社の車幅感覚がつかみ切れていないためにふらふらと運転し一般の方に幅寄せしていると思われているのです。
運転の未熟さから誤解されることがないように、運送会社では新人の運転技術向上に力を注いでいます。
さらに、ほとんどのトラックにはドライブレコーダーが設置せれており、大手では危険運転を監視・指導する専門のスタッフを置いて厳しく取り締まっています。
荷主が駐車場を用意してくれないので路上駐車が発生する
🐰路上駐車により渋滞を起こしていたり、子供の飛び出しの原因になっていたりとご迷惑をおかけしていることが多いのも事実ですが・・・
集配作業の為仕方がない
専用の荷下ろし場を設けている企業の場合は良いのですが、個人商店や個人宅の場合はどうしても路上駐車する必要があり、近隣の皆様にはご迷惑をおかけしています。
しかし、ドライバーもできるだけ交通の妨げにならないような場所に駐車するようにしています。
ドライバーが台車を押しながら走っているのを見かけないでしょうか?
配達先の近くに駐車できそうなスペースが無いため、離れたところに駐車したうえで駐車時間を短くするために走っているのです。
休憩時間確保のため仕方がない
トラックドライバーには定期的な休息が法令で定められています。
しかしトラックを止めて休息できる場所は限られており、サービスエリアやトラックステーションが満車になっている場合には路上に駐車して休息をするしかないのです。
これはドライバー個人のマナーの問題というよりは、法令で休息を定めたにも関わらず休息場所を設けなかった行政の責任でもあると言えます。
なにより、あなた自身がトラック運転手になった場合にとと「トラックドライバーはやめとけ」と言われるような運転手にならなければよいのです。
ご迷惑をおかけしていることには間違いありません。ただ、もう少し優しい目で見ていただけると嬉しいです。
トラック運転手は給料が安いからやめとけ
🐰会社にもよりますが初年度で400万円以上は普通、大型に乗れば600万円以上も狙えます。
トラックドライバーは本当に誰でも年収600万円以上を目指せます
下の表は厚生労働省が発表した「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」をもとに一部抜粋し私の勤める会社の給料を加えたものです。
建設業 | 333.2万円 |
製造業 | 294.9万円 |
電気・ガス・水道業 | 419.7万円 |
卸売り・小売り業 | 308万円 |
金融業・保険業 | 383.5万円 |
不動産業・物品賃貸業 | 326.1万円 |
生活関連サービス・娯楽業 | 268.2万円 |
飲食・宿泊業 | 257.6万円 |
運送業・郵便業 | 278.5万円 |
筆者の勤める会社の2t・4t集配ドライバー平均 | 384万円 |
筆者の勤める会社の大型長距離ドライバー平均 | 550万円 |
この表を見る限り運送業は、「飲食・宿泊業」「生活関連サービス・娯楽業」についで給料が安い業種になっています。
面接担当官を20年近くしていますが、確かに飲食店やゲームセンター、パチンコ業界からの転職者が多く、次に製造業・建設業からの応募が続きます。
銀行や電力会社からの転職者が来ないことからすると、この表には一定の正当性があるように思われます。
マスコミはこの表の金額をもとに運送業の給料が安いと言っていることがほとんどです。
しかし、筆者の勤める会社の平均賃金を見てもらえばわかるように、実際のトラックドライバーの給料は決して低いものではありません。
私が勤める会社の下請けで大型トラックを走らせている方の給料は1か月で35万円程度で、元受けのドライバーと比べると10万円程度低い給料で働いています。
大型長距離ドライバーの給料についてはこちらもご覧ください。
大型長距離ドライバーの給料が600万円以上になる理由と計算方法を現役人事が解説!
運送業が自由化されたので勤める会社によって給料はピンキリ
運送会社もひとくくりではなく、給料の高い会社もあれば低い会社もあります。
運送業の自由化が行われたことにより参入業者が増え、運賃の値下げ競争が起こりました。
その結果給料の低い運送会社が増えたことは事実ですが、それでも高い給料で採用している会社も多く存在します。
より給料の高い大手運送会社に転職を希望される方はこちらもご覧ください。
月収50万円以上可能!大手運送会社で大型路線便ドライバーになる方法3選。
さらに昨今のドライバー不足により業界全体が賃上げムードになっているので転職には絶好の機会であるといえます。
給料の安い会社で「トラックドライバーになるのはやめとけ」は十分理解ができますが、好待遇の会社でトラックドライバーをするのは十分検討に値すると言えます。
1000万円以上稼げることはほとんど無い
このように、トラックドライバーの給料が極端に安いことはありません。
一人暮らしはもちろん、家族を持ったとしても十分に暮らしていける収入を稼ぐことはできます。
しかし、トラックドライバーを目指す方の中には極端に稼げると勘違いされている方もいらっしゃいます。
このような方がトラックドライバーは稼げなくなったと吹聴して回っている印象があります。
トラック運転手がすごく稼げたのは昔の話
確かに、30年前くらいまでは労働時間管理もずさんで、いくらでも残業を認めている会社が多くありました。
このような会社では残業代込みで年収1000万円程度稼げることもありました。
私の周りでも「運送業で3年程度頑張って2000万円貯めた」という方がいらっしゃいます。その方はそのお金を元手に飲食店を経営されています。
しかし、現在では残業規制が厳しいためそこまで稼げることはありません。
独立した場合は除いて、トラックドライバーの年収限界は800万円程度と考えた方が良いでしょう。
短期間で大きく稼げると思っている方には「トラックドライバーはやめとけ」と言えます。
トラック運転手はガラが悪いからやめとけ
🐰ガラの悪い人は本当に減りました。
「トラックドライバーはパンチパーマで刺青が入っていて、えらそうにしていて怖い。」いまだにそんなイメージを持っている人がいます。
もしあなたがそのようなイメージをお持ちであれば改めてください。あなたのイメージは昭和のままです。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
【それ誤解です!】トラックドライバーはガラが悪い?怖い人が多い?普通の人が安心して働ける理由3選!
私はトラックターミナル内の会社に勤務しているので、朝夕はターミナル内のお風呂(ちょっとした銭湯くらいの広さがあります)に入っています。
確かに刺青の方はいますが、割合的に100人に5人くらいです。決して多いとは言えないですね。
ガラの悪いトラックドライバーはクレームが入り仕事が減る
トラックドライバーは接客業であり、お客様あっての商売です。
ガラが悪い、態度が悪い等のクレームが入れば出入りを禁止するように会社にクレームが入ります。
トラックドライバーはトラックに乗っていくらの仕事なので、集荷・配達先が減らされることは給料を減らされることにつながり最終的にはトラックを降りざるを得なくなります。
ガラが悪い・態度が悪い人はトラックドライバーを続けられない時代になっているのです。
ただし、ガラが悪いとは別の話ですが、パチンコや競馬が好きな人はたくさんいます。
ガラの悪い人が全くいないわけではありませんが、「トラックドライバーはやめとけ」と言われるような業界ではありません。
トラック運転手はモテない・結婚できないからやめとけ
🐰私が勤める会社のドライバーは9割以上が既婚者です。
トラックドライバーは女性から人気が無い職業だから結婚できないと心配されている方も多いのではないでしょうか?結論から言うとそんなことありません。
私の勤める会社のドライバーはほとんど妻帯者です。
よく誤解される内容を説明します。
給料が安いから結婚できない?
「給料が安いからやめとけ」の項目でも説明しましたが、トラック運転手の実際の給料は、他の業種と比べても見劣りするものではありません。
2t・4tの集配ドライバーでも平均賃金は32万円程度あります。
もちろん有名な大企業と比較すると大幅に少ない金額ですが、一般的な中小企業と比べると遜色ない金額を稼ぐことができます。
特に大型長距離ドライバーになれば年収600万円を超えてくるのですから、婚活パーティーでも大人気だそうです。
出勤時間が不安定だから結婚相手として敬遠される?
超ホワイト企業のサラリーマンや公務員のように定時出社・定時退勤できるトラック運転手はほとんど皆無と言えます。
しかし、それは他のほとんどの業種にいえることで、トラックドライバーに限った話ではありません。
確かに、毎日の出勤時間が大幅に変わる勤務形態を強いられている人もいますが、それはほんの一部のブラック企業に勤めている方のみです。
そして、そのブラックな運送業もドライバー不足によりどんどん減少してきています。
出勤時間と休日については次の記事も参考にしてください。
「トラックドライバーは休日が少ないからブラック?それ誤解です!現役採用担当が解説」
毎日帰ってくることにストレスを感じる奥様もいる
さらに長距離大型ドライバーでも毎日帰れるようなシフトを組んでいる会社も増加しています。
今までは大型長距離ドライバーといえば、大阪と東京往復する業務を行う場合は大阪を出発すると東京で一泊するため、週に2~3日ほどしか自宅に帰ることができませんでした。
しかし大手運送会社を中心に行程の中間地点での折り返し運行を開始した為、毎日帰ることができるドライバー増えてきました。
これにより、毎日帰ってこなくてもいいという奥様のクレームや、毎日帰りたくないというドライバーからのクレームがあるほどです。
大型長距離ドライバーの詳しい働き方についてはこちらの記事もご覧ください。
「大型長距離ドライバーは何日も家に帰れない?それ誤解です。毎日帰れる仕事が増えています」
男性社会だから出会いが無いのは言い訳に過ぎない
トラック運転手は男性の仕事のイメージが強く、女性ドライバーは全体の3.5%しかいないのが実情ですが、トラックドライバーは不思議なくらい相手を見つけて結婚をしています。
私の会社では、トラックドライバーの結婚相手になる女性は入社以前からの知り合いを除いて以下の通りです。
- 事務所のパートの女性
- 集荷先・配達先の荷受け担当の女性・事務の女性
- 事務所に出入りしている保険のおばさんの紹介
トラックドライバーは男性が多いのは間違いないですが、運送会社は実は女性が多く活躍されて、かつトラックドライバーに偏見を持っていないので理想の結婚相手になってくれるようです。
集荷・配達先の女性もドライバーの真面目な働きぶりに好意を寄せてくれいることは少なくありません。
ちなみに、私自身も同じ会社で事務のパートをしている女性と結婚しました。
このように結婚についていえばトラック運転手は決してモテない仕事ではありません。
「トラック運転手は結婚できないからやめとけ」と言われる筋合いはありません。
トラック運転手は交通事故をおこすとクビになるからやめとけ
死亡事故を起こすとトラックを降ろされることが多いです。
安心してください。交通事故をおこしてもクビになりません
交通事故をおこしても一部のブラック企業を除きクビになることはありません。
ただし、安全は運送業が一番に取り組む必要があるため、各企業の定める基準に従って研修を受ける必要があります。
クビにならないが研修はある
会社によって異なりますが、2泊3日程度の研修が行われることが多いです。
通常であれは、この研修を受けることによりドライバーとしての仕事に復帰することができます。
トラック運転手がクビにならない理由については次の記事でも詳しく解説しています。
ただし、3度目4度目の事故になるとドライバーとしての資質を疑われることになるため、トラックを降りることを勧められます。
死亡事故を起こすと1回で降ろされることもある
人が死亡するような事故をおこした場合は1度目でも降車措置が取られることが多いです。
これは、運転技量の問題もありますが、ドライバーのメンタルを気遣っておろす措置をとっています。
この場合でも、会社をクビになることはなく荷扱い作業員等、ほかの仕事をあてがわれることがほとんどです。
大手はドライバー以外の仕事が充実、クビになりにくい
大手企業ほどクビになりにくいため、就職する際には大手をお勧めする理由にもなっています。
ただし、この場合でも給与が下がるのは避けがたい事実ではあります。荷扱い作業員やリフトマンよりは運転手の方が給料が高いということです。
このように、事故を起こしても研修が行われたり降車措置が取られたりしますが、クビになることはまれです。
営業成績が悪いからクビになる営業職と比べて、「トラック運転手はクビになるからやめとけ」と言われるような仕事ではありません。
トラック運転手は事故代が全額自腹になるからやめとけ
🐰荷物やトラックを壊すと弁償の必要があります。ただし全額ではありません。弁済金のない会社も増えています。
トラックドライバーの仕事はどうしても事故がつきもので車両事故だけではなく貨物事故も起こります。
結論から言うと、ほとんどの会社で弁済金が発生します。
自腹の上限は5万円から10万円程度が多い
中堅以上の数社に問い合わせてところ、どこの会社も貨物事故・車両事故ともに自腹金額の上限を設けていました。
各社ごとにばらつきはありますが、貨物事故で3万円~5万円程度、車両事故で5万円程度から10万円程度が相場です。
トラックドライバーが運ぶ荷物は多種多様で、ひと箱数百円の荷物から数十万円の荷物まであり、トラックの価格も4t車でだいたい1千万円程度はかかります。
事故を起こした人に高額な請求をしたとしても支払えるわけがなく、全額請求することはあり得ません。
ちなみに私の勤める会社では、貨物事故の自腹上限金額は3万円、車両事故の自腹上限金額は10万円したが、2024年から自腹弁済は無くなりました。
事故状況による過失割合も考慮される
貨物事故上限が3万円だからと言って3万円までならすべて自腹になるわけではなく、事故の状態から過失割合を決めています。
仮に、ドライバーの過失割合が50%なら1万5千円になるといった具合です。
弁金に納得できない気持ちもわかりますが・・・
とはいえ、やはり自腹で払う必要があることには変わりなく、不満に思われる方もいらっしゃると思います。
しかし会社も利益を上げて従業員に給料を払う必要があるので、利益を圧迫する事故費を削減しようと努めています。
事故を起こさない人との区別は必要
トラックドライバーを含め運送にかかわる仕事は、多くの荷物をさばくことで給料が上がります。
短時間で大量の荷物をさばこうとすると、どうしても仕事が雑になり荷物を壊したり、運転が雑になり車両事故を起こしたりします。
一定の事故代金をドライバーに転嫁しなければ、会社の利益を犠牲にして給料を稼ぐというドライバーが生まれてしまうのです。
そうなれば、丁寧な仕事をして荷物を壊さず、また安全運転をして車両事故を起こさない人が割を食うことになります。
事故を起こしたドライバーに事故代金の一部支払いを求めることにより、丁寧な荷扱い・安全運転を促すとともに、無事故ドライバーとのバランスをとっています。
実際は誰がやったかわからないから請求できないことが多い
このように、荷物が壊した場合はほとんどの会社で弁金が発生します。
しかし、実際にはどこで荷物が破損したかが分からない場合が多く、実際に請求されることはまれです。
私の勤める会社でも、貨物事故10件当たり、誰がやったのか特定できる事故は1件ほどです。
車両事故については弁済無しの会社もある
大中規模の運送会社は基本的に保険に入らない
トラック運送業での車両事故が自腹になる背景として、集配車両について保険に入っていないことがあげられます。
中規模の会社でも数百台、大会社にもなると千台以上ののトラックを保有しており、すべてに保険をかけいるとそれだけで数億円の保険料がかかってしまいます。
保険とは「確率小・損失大」となるときにかけるもので、大規模な会社になると事故の確率はその保有台数に応じて大きくなります。
その為、保険会社に支払う保険料をストックしておいて事故が起こった際に支出した方がコストがかからないことが多いからです。
小規模な会社の中には弁金不要な会社もある
これに対して、小規模の会社ではストックしておく資金が少ないため、車両に保険をかけていることが多くあります。
そのような会社の中にはトラックドライバーに負担を求めない会社も存在します。
しかし、自弁がないことと毎月の給料の査定が下がることはあるので注意が必要です。
ほとんどの会社で自弁が発生します。この意味では「トラック運転手はやめとけ」は正当であると思います。
トラック運転手は高速代が自腹になるからやめとけ
🐰高速代が自腹になるのはブラック運送業だけです。
ネットでよく語られているのが「トラックドライバーが高速道路を使うと自腹になる」というものです。これも間違って伝わっています。
大手運送業で高速代が自腹になることはない
私が勤めているのは業界で10番目位の準大手運送会社ですが、ドライバーが高速料金を自腹で払うなど考えられません。
トラックにはその車専用のETCコーポレートカードを備えており、ドライバーは運行経路内であれば自由に高速道路を乗り降りできる仕組みにしています。
トラックターミナル内の会合時に他社にも聞いてみたところ、高速代が自腹になる会社は1社もありませんでした。
運送費は高速代込みで計算される
自社で運びきれない荷物がある場合に、傭車会社にチャーター便を手配することになるのですが、チャーター便を手配する場合でも見積額は高速代込みの値段で計算されます。
ほとんどの荷物は納期が厳しいため、高速道路を使わないで輸送することが考えられないため最初から見積額に計上しているのです。
それでも自腹になるのはブラック企業の中抜き
それでも高速代が自腹になったという声が聞こえてきます。私が面接していた方の中にも高速代が自腹だったという方もいました。
話を詳しく伺うと、その方は大手運送会社のひ孫請け会社で働いていました。
下請け→孫請けとなるうちに運賃が下がり、高速道路を使うと利益がでない金額で仕事を受けてていました。そのため、会社から「高速道路をつかうなら自腹を切れ」と指示されていたようです。
高速道路を使わないと納期に間に合わない場合には泣く泣く自腹を切っていたようです。
この方は、その会社をすぐに退職して私の同僚になっていますが、その当時は高速代が自腹なのは当たり前と思っていたようです。
ドライバーが嘘をついている場合もある
このように一部のブラック企業を除いて高速代が自腹になることはありません。
しかし、ある日私あてに従業員の奥様から電話が入りました。内容は「仕事で高速代が必要だからお金をくれ」と言ってくるというものでした。
もちろんそのドライバーが自腹を切っていることはありません。お小遣い欲しさに嘘をついていたのです。
20年ほどのキャリアの中で3回ほどこの手の話があったので、世間では割と使われている手段なのかもしれません。
このように、まともな運送会社では高速代が自腹になることはありません。
まともな運送会社では高速代が自腹になることはありません。
「トラック運転手はやめとけ」と言っているような人は、ごく一部のブラック企業に勤めている人の発言に振り回されているだけです。
トラック運転手は自動運転で仕事が無くなるからやめとけ
🐰トラックが自動で動いても、荷物は自動で動いてくれないから仕事は無くならない。
乗用車の自動運転技術の進歩には目を見張るものがあり、ハンドルを握らずに走行することも可能な車種も出ています。
あと何年かすれば高速道路上は無人運転が可能になる気がするのも当然ですが・・・
結論として、自動運転で仕事が無くなることはありません。
高速道路上だけ自動走行させても意味がない
現在議論されている自動化技術の中で一番現実味を帯びているのが、高速道路のインターチェンジ間を無人で走行させる方法です。
この方法によるメリットに次のようなことが挙げられています。
- ドライバーが長距離運転から解放され拘束時間が短くなる
- ドライバーが不要になるためドライバー不足が解消する
- ういた人件費の分物流コストが安くなる
しかし、実務経験者からすればこのメリットには相当な嘘が盛り込まれています。
自動運転が可能になるという嘘
高速道路のインター間のみ自動運転ができるようにしてドライバーが不要になったとして、発インターまで運転する人と到着インターから運転するドライバーの2名が必要になります。
さらに、インターまでドライバーを連れていくまたはインターからドライバーを連れて帰ってくる人員も必要になります。会社からインターまで歩いていくわけにはいきませんからね。
フェリー輸送するにも人員は必要
高速道路のみ自動化した場合と同じような輸送方法でフェリーにトラックを乗せる方法がすでに取られています。
しかし、上記のようにフェリーターミナルまでの足がないためフェリー輸送の場合もドライバーは一緒にフェリーに乗り込んで移動します。
高速道路上で自動運転ができるようになったとしてもドライバーの仕事がなくなるわけではなく、むしろ仕事が楽になる方に期待が持てるのです。
一般道路での自動運転は集配トラックには無理がある
政府はバスの一般公道での自動運転化の実証実験を行っています。
これを聞けばいずれはトラックも一般道でも自動運転化されて集配ドライバーの仕事がなくなってしまうのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、集配ドライバーの仕事は絶対になくなることはありません。
バスと違い荷物はドライバーが積み込む必要がある
バスは決まったルートを走り、決まった停留所に泊まります。そして、運ぶべき人は自分で乗り降りしてくれます。
これに対して、集配トラックはある程度固定のルートではあるものの、毎日違った道を走ります。
なにより運ぶ対象である荷物は自分で動いてくれることはありません。
自動運転が認められたとして、荷主がトラックに積みに来てくれることはないでしょうし、届け先の人が荷物を取りに来るのは盗難の危険があり現実的ではありません。
近いうちに自動化されるから「トラック運転手はやめとけ」というのは全く不勉強な話と言えます。
詳しく書いた記事がこちらにもあるので参考にしてください。
「失業の危機?」5つの理由で理解する自動運転が開発されてもトラック運転手の仕事が無くならないわけ。
トラック運転手はノルマがきついからやめとけ
🐰トラックドライバーは自分の実力に合わせて働くことができます。
トラックドライバーのノルマとは?
トラックドライバーはノルマがきついと思われがちです。
確かに、宅配業は日曜・祝日も関係なく配達してくれますし、時間帯指定にも応じてくれます。
トラックに積んでいる荷物を配達しきらないといけないという意味ではノルマがあると言えます。
また、指定された得意先をすべて回り、荷物を集荷して回ることものノルマと言えるでしょう。
しかし、この程度のノルマならばどの業界にもあるのではないでしょうか?
工場であれば、1日の目標生産台数がノルマになるでしょうし、営業職であれば獲得件数がノルマになるでしょう。
自分の努力のみで達成できるのでノルマは簡単!
トラックドライバーのノルマは他の業種に比べて比較的簡単に達成することができます。
例えば、商品を販売する営業職であれば、相手側に購入する意思がなければノルマを達成することはできませんし、工場でなどは流れ作業で生産が行われるため、他のラインで遅滞があればノルマを達成することはできません。
これに比べて、トラックドライバーは荷台に積んでいる荷物を配達さえすればいいので、自分の頑張りだけでなんとかなることが非常に多いのです。
確かに、宅配便などでは不在などで再配達が余儀なくされる場合もあります。
しかし、昨今では置き配や集合ロッカーの使用が進められているため、再配達率は目に見えて下がっており、集配作業が簡単になっています。
物販のノルマがある会社は絶対に避けよう
ある程度大きな運送会社になると物販部門を持っており、本業である運送業の利益補填を図っている傾向があります。
最近はずいぶん減ってきたようですが、地域の物産品の販売ノルマがドライバーにも課せられる会社が存在します。
- 地方の産直品
- ご当地ラーメン、ご当地カレー
- スーツなどの被服品
- 家電等の生活雑貨
そのノルマが苛烈なために、販売できない人は自腹を切って購入させられることがありました。
物販ノルマのある会社であれば絶対に就職してはいけません。
トラックドライバーのノルマは大したことがありません。
そういう意味では「トラック運転手はやめとけ」は嘘になります。
「トラック運転手はやめとけ」と言われるほど悪い仕事ではありません。納得できたら転職活動を始めよう
「トラック運転手はやめとけ」と言われることについての嘘・本当を書いてきました。
ここまで読んでいただけた方の中には、トラック運転手になってもいいかな?と思われた方もいらっしゃると思います。
気になった方はさっそくプロフィールを登録してみましょう。
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登録1分!「DODA」で人生を変えてみる「トラック運転手はやめとけ」は本当だった?トラック運転手になって良かった人のインタビュー
ここからは、トラックドライバーに転職して良かった人の声をお届けします。
中規模食品メーカーの営業職出身のAさんの場合
Q.まずは自己紹介をお願いします。
A.中規模食品メーカーの営業職出身で、集配ドライバー歴3年目の38歳です。
Q.世間では「トラック運転手はやめとけ」と言われることが多く、12個にまとめてみたのですが、Aさんが転職する際には気になりませんでしたか?
A.この記事に書かれている中では、「給料が安い」「長時間労働」「ガラが悪い」が気になっていたので、面接時にたくさん質問をさせてもらいました。
Q.Aさんは他業種からの転職なのでやはりそこが気になりますよね。
私が面接担当官を務めていたので詳しく質問してきたのを覚えています。
A.やはり気になりましたか。面接ではやはり突っ込んだことは聞かない方が良かったでしょうかね?
Q.そんなことはないですよ。心配なんだなぁと思ったくらいです。
気になったことで実際に入社してみてどうでしたか?
A.「給料が安い」については、本音で言うともっと稼げると思っていました。
とんでもない激務になるけれども、年収1,000万円以上稼いでるような人がいる業界だと思っていました。
実際は入社時で年収350万円、現在では仕事をこなせるようになったので年収500万円くらいです。
仕事内容から考えると充分かなと思っています。
Q.長時間労働についてはいかがでしたか?
朝8時くらいに出勤して20時くらいに退勤しているので、12時間拘束で前職から比べると伸びていました。
しかし、残業代は全額もらますし、前職と比べてノルマもなくストレスが低いので苦にならない感じですね。
Q.ガラが悪いことについても心配されてましたよね?
確かに、営業職から比べると、髪型が自由だったり、ひげを伸ばしたりしている人が同僚にいますが、ガラが悪いわけではなく、本当に普通の人たちです。
ただし、ギャンブル好きが多いのは本当にその通りだと思います。
Q.結論、転職してよかったですか?
最初は道を覚えたりするのが大変でしたが、今では転職してよかったと思います。
人によって向き不向きはあると思いますが、「トラック運転手はやめとけ」の一言で転職候補から外すには惜しい業界だと思います。
今後は大型免許を取得して、長距離便に乗り換え年収600万円以上を目指します。
トラック運転手は一生モノの仕事です
トラックドライバーの求人倍率は2.5倍
一昔前はトラックドライバーの成り手がたくさんおり、ハローワークに求人を出すだけでもそれなりの応募がありました。
しかし、業界のイメージ悪化や免許制度の改悪、「トラック運転手はやめとけ」等のネット情報により応募人数が激減しています。
一般企業では1.3社が一人の求人を取り合うのに対して、運送業では平均して2.5社が一人のドライバーを取り合う状況になっています。
これからも待遇がよくなり続けるでしょう。
ただでさえ応募が少ないのに、せっかく入社してくれたドライバーを大切にして育てるのは業界の常識となりつつあります。
トラックに乗れるのは一生使える資格を取得したことと同じ
一度トラックに乗れるようになれば、どこのトラック会社でも勤めることができます。
言わば一生食いっぱぐれのない資格を取得したことと同じです。
特に大型長距離運転・トレーラーの経験がある場合はどこの会社に行っても高収入を得られる人材です。
その希少性からこれからも稼ぎ続けられるでしょう。
トラック運転手は社会を支える誇れる仕事
トラック輸送が無ければ買い物もできない
確かに、トラック運転手は他の業種と比べると下に見られがちな仕事で「トラック運転手はやめとけ」という人が出てくるのも理解できます。
しかし、日本国内で運ばれている貨物の総量は約47億トンで、そのうちの91%をトラック輸送が担っています。(東京トラック協会記事より抜粋)
トラック輸送が止まってしまえば、私たちが日常的に使っているスーパーやコンビニの棚から商品がなくなってしまうことは容易に想像がつくと思います。
大雪や台風などで交通網が断絶されるなどでの一時的なものであっても、商品が届かないと途端に生活利便性に影響が出始めます。
医療・水道・電気・ガスと同じライフライン
トラック輸送は私たちの生命そのものにも影響を与えています。
医療現場に医薬品や医療機器、中には輸血用の血液なども運んでいますし、水道管などの施設インフラをはじめほとんどすべての建築資材はトラック輸送なしには運ぶことができません。
トラックドライバーの仕事は社会を支える重要なインフラであり国民のライフラインとなっています。
結論:「トラック運転手はやめとけ」は嘘。どの会社に入るかで全てが決まる
ここまでで、「トラックドライバーはやめとけ」と言われるような悪い仕事ではないと気づいていただけたでしょう。
🐰上にも書いていますが、トラックドライバーとして幸せになれるかは、どの会社に入るかで決まります。
ご自身で見極めるためにブラック運送業の見極め方のコツを伝授いたします。
まず、ブラック運送業の代表的な例を挙げてみましょう。
- 残業代が出ない
- 貨物事故賠償、交通事故賠償が全額自腹
- パワハラ・セクハラが常態化している
- 出勤時間・休日が不安定
- 給料が他会社に比べて極端に安い
- 営業ノルマがある
このような会社がブラック運送業と言えます。以降は、見分け方を解説していきます。ブラック企業に関してはこちらにも記事がありますので参考にしてください。
ブラック運送業の見分け方6選
確認1:残業代は見込み残業・早出残業の可否を確認する
見込み残業には要注意
運送業の中には見込み残業制をとっている会社もあります。
見込み残業制とは、あらかじめ○○時間までの残業をまとめて8万円等確定した金額を設けていることです。
見込み残業時間が20時間程度と短く、かつ見込み時間を超えた場合は全額支給されるというのであれば、見込み残業制が導入されていても大きな問題はありません。
早出残業がつくかの確認は必須
トラックドライバー(特に集配ドライバー)は運んだ荷物の数や、集荷・配達したお客さんの数によって給料が変動する技能給(職能給)が採用されていることが多くあります。
そうなると、ドライバーとしてはたくさんのお客さんを回る為に、自発的に提示の始業時間より早く出社して配達に出かけるものです。
早く出てきているのだから、その分の時間も給料が当然支払われるべきですが、支払わない会社も見受けられます。
会社の理屈は、「定時より自発的に出社しているのだから会社が関知すべきことではない。残業は支払わないが、技能給が上がっているからいいではないか」です。
恥ずかしながら、私の会社でもこのような態度をとっていましたが、労働基準監督署の指導を受け、今では出社時間を配達先ごとに数パターン設けて対応しています。
労働時間の管理が甘い会社は、「トラック運転手はやめとけ」の言葉通り、やめておいたほうが良いでしょう。
確認2:事故自弁金額は上限を確認する
事故は日常茶飯事、ほとんどの会社で自腹が発生する
残念ながらトラック運送業においては、貨物事故・車両事故は必ず起きます。車両事故はまれであるとしても、貨物事故は毎日頻繁に起こっています。
私の勤める事業所でも毎日数件~十数件の貨物事故が起こっている具合です。
その事故弁金ですが、ほとんどの会社で自腹が発生します。
事故を起こさない人と、事故を頻繁に起こす人との間で何もペナルティが無ければ、荷物を壊してでもたくさんの仕事をしようとする人が出てきてしまうからです。
まれに事故弁金の発生しない会社もあります。
一見良い会社のように見えますが、長期間の降車措置があったり、厳しい再教育があったりと弁金以外のペナルティが大きかったりします。
上限金額と支払い方法の確認は必須
大事なのは、自腹が発生したとしてもその上限金額と支払方法が明確に定められているのかです。
私の勤める会社では、貨物事故弁金の上限額が3万円(仮に100万円のものを壊しても)、車両事故弁金の上限が30万円(事故について重過失がある場合)と就業規則に定めてあります。
支払い方法についても、月の給料の3%以内の額を給料天引きと定められており、毎月の生活に与える影響を考慮しています。
事故代を全額負担させるような会社であれば、「トラック運転手はやめとけ」の言葉通りやめておきましょう。
確認3:パワハラ・セクハラが常態化していないかの確認をする
パワハラ・セクハラの横行している会社は減少中
パワハラ・セクハラはかつての運送業では当たり前のように行われてきました。
それこそ、パワハラ・セクハラという言葉が生まれてからも伝統的に続けられていたように思います。
かつてのトラックドライバーは、悪く言えばやんちゃな人が多く、多少の暴言や暴力まがいの行動でいうことを聞かせていた時代もありました。
セクハラについても、男性社会ゆえに事務所内で風俗などの卑猥な話が普通にされているようなことがありました。
しかし、コンプライアンスが厳しくなった現在では大手企業を中心にパワハラ・セクハラはずいぶんと減少しています。
会社によっては、年数回程度の研修を行い啓発活動を行っています。
労働組合がある会社は比較的安心
パワハラ・セクハラが行われていることを入社前に外部から判断することは難しいのですが、一つの基準として労働組合があるかが判断基準にできるかと思います。
労働組合のない会社では、ワンマン社長の顔色をうかがいながら仕事をすることが多くあります。(すごく素敵な社長さんもいらっしゃいますが・・・)
もし、ハラスメントが行われた場合は、自ら労働基準監督署に相談をしなければなりません。
パワハラを行うような会社では、労働基準監督署に相談した時点で会社に居続けることは周りの目が気になり難しくなるのでなかなか相談できないのが現状です。
大手企業が中心になりますが、もしセクハラ・パワハラが行われたとしても労働組合が話し合いの仲介をしてくれるので安心して働くことができます。
労働組合が無いからと言って「トラック運転手はやめとけ」に該当するわけではありませんが、あるのと無いのとでは安心感が段違いです。
労働組合が無いからと言って「トラック運転手はやめとけ」に該当するわけではありませんが、あるのと無いのとでは安心感が段違いです。
確認4:出勤時間・休日が安定しているかを確認
定時と実際の労働時間の確認をする
どの会社も定時の労働時間は就業規則に定められています。そして、面接担当官はこの定時の労働時間を教えてくれます。
親切な面接官であれば、1か月の残業時間を教えてくれたりもします。
しかし、これを鵜呑みにしてはいけません。
トラックドライバーはお客さんに合わせて仕事をするので、多くの場合で定時より早く出勤する必要がります。
定時より早く出勤すること自体は業界では当たり前のことで仕方ないのですが、ここで問題なのは出勤時間がぶれないことです。
今日は6時出勤で明日は8時半出勤となれば、体調の管理が難しくなります。面接時に「実際の勤務時間」を聞くようにしてください。
急に出勤させられないかの確認は必要
大手運送業では労働管理がしっかりしているため急な休日出勤が発生することはほとんどありません。
しかし下請け企業や孫請け企業になると、元受け企業や太客の意向によって急に出勤させられることが多くあります。
面接前に、その企業が元受けか下請け・孫請けなのかを確認する必要があるでしょう。
下請け・孫請けだからと言って一概に「トラック運転手はやめとけ」と言われるような会社ではありませんが、しっかり休みたい人は避けた方が良いでしょう。
確認5:実際にいくらもらえるのかは必ず確認する
求人広告に提示される給与はあてにならない
求人広告に提示されている給与は、良い意味でも悪い意味でもあまりあてになりません。
このような求人広告をよく見かけませんか?
2t・4tトラックドライバー募集!
給与:22万円~45万円
*残業代他諸手当込み
この広告を見てあなたの給料がいくらになるかわかるでしょうか?
結論としては全くわかりません。
「年齢が若いから22万円くらいかな?」とか、「経験者だから40万円くらいはもらえるだろう」とか思うかもしれませんが、全く関係ありません。
この広告からわかることは、どのように計算しても最低22万円もらえるということだけです。実際にいくらもらえるかは面接時に直接聞くしかわかりません。
給料の見込み額は面接に必ず質問する
面接時に給料の金額を聞くのは良くないと思っている方もいるようですが、全くそんなことはありません。給料の見込み額は必ず聞いてください。
できれば基本給がいくらで、家族手当がいくらなど、ある程度細かい金額まで聞くようにしましょう。
しっかりした会社ならば必ず答えてくれます。
給料についてあいまいな答えをするようならば、「トラック運転手はやめとけ」と言われてしまうブラック企業の可能性が高いので避けたほうが良いでしょう。
確認6:営業ノルマ・販売ノルマは必ず確認する
営業ノルマのない会社を選ぼう
トラックドライバーとして採用されているのに営業ノルマがを求められる会社が存在します。営業ノルマというのは、得意先の開拓ということです。
得意先を開拓することにより、普段もらっている給料に上乗せして手当がもらえるというならば問題はありません。
ノルマありきで給料が設定されている場合などはノルマ未達で大幅に給料が削減されてしまいます。
顧客開拓は決して簡単なことではありません。
私の勤める会社では、40人程度のドライバーの荷物を集めるために、4名の専門の営業職を雇っていますが、それでも新規でお客さんが増えるのは月に1件か2件です。
販売ノルマのある会社は絶対に避ける
販売ノルマとは、産直品やその会社のオリジナル商品を得意先などに販売するノルマのことです。
このノルマを達成できないと自腹で購入し給与やボーナスから天引きされることにもなりかねません。
販売ノルマのある会社「トラック運転手はやめとけ」な会社に該当します。
絶対に入社してはいけません。
トラック運転手の「転職活動はノーリスク」いっしょに転職活動を始めよう
ここまで読んでいただけた方には、「トラック運転手はやめとけ」と言われるような仕事ではなく、割と素敵な仕事であることが分かって頂けたかと思います。
しかし、素敵な仕事と思っただけでは人生は変わりません。
行動しなければ人生は変わらないのです。
行動を迷っている方に次の言葉をお届けしたいと思います。
「転職はリスクがあるが、転職活動はノーリスク」
実際に行動に移しましょう。
運送会社は予算の関係から複数の媒体を交代で広告掲載するので、両方に登録しておけばそれだけ良い会社からのスカウトが届きます。
スカウトを送る側には、あなたのざっくりとしたキャリアしかわからないので、今勤めている会社に転職活動をしていることはバレません。
気に入らなければ、無視してもいいし、少しでも気になるなら面接に行くという感じでいいでしょう。