【絶滅寸前!】エラそう・ガラが悪いトラック運転手が激減している理由3選。
- ガラが悪い人はドライバーとして生き残れない
- メディアによってガラが悪いというイメージを刷り込まれている
- 確かに昭和高度成長期はガラが悪かった
- ガラは悪くないが体育会系のノリはある
- ガラが悪い人は特定の会社に集まる
詳しい内容が知りたい方は下の記事を読み進めてください。
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- トラックドライバーはガラが悪い人が多いから転職先として不安
- 同僚が怖い人ばかりだと、入社してもすぐに辞めることになりそうだ
- 内気な性格だから話が合わなかったり、いじめられるのではないか
- トラックドライバーなんて、どうせはヤンキー上がりばかり
🐰トラックドライバーに対してこのようなイメージを持たれている方も多いでしょう。
確かにトラックドライバーは世間からそれほど良いイメージを持たれていません。入社する際に気になる気持ちもよくわかります。
しかし、皆さんがイメージしているトラックドライバーは過去の話です。
令和以降は業界の取り組みによってコンプライアンスが厳しくなり、ガラの悪い人・それを許している会社は生き残れない環境になっています。
昭和の高度成長期にはガラの悪い人もいた
昔のガラが悪いイメージを引きづっている
昔はずいぶんとガラが悪かったようです。
「学歴は無いけれども、自動車の免許は持っている」「運転で手っ取り早く稼ぎたい」という働く側の気持ちと、「高度経済成長期で荷物があふれかえり、一人でも多くのトラックドライバーを採用したい」という会社側の気持ちがマッチングしたため、少々の荒くれものでも採用していた時期が続いていました。
私の勤める会社でも、70代以上の方の中には、夏でもずっと長袖のシャツを着用されている方がいました。和彫りの刺青が入っていたのです。
若いころは見せびらかしたりしていたようですが、今は運送業界や会社の雰囲気がガラリと変わった為、見せることができなくなり、肩身の狭い思いをしていました。
私の勤めている会社はトラックターミナルの中にあり、ドライバーならだれでも無料で浴場が使えます。
しかし、刺青が入っている人はほとんどいません。あってもワンポイントのおしゃれタトゥーくらいのものです。
運送業界全体がクリーンなイメージを目指しているため、ガラが悪い人が生き残れなくなっているのです。
ガラが悪いはメディアに植え付けられた誤解
映画やドラマでかっこいいトラックドライバーが出てくることって、少なくありませんか?
- スーツを着て仕事する主人公と比較される肉体労働者
- 刑務所帰りの就職先
- 競馬やパチンコが大好き
- サラ金で借金を抱えている
- 元ヤンや元レディースの就職先
かなりイメージが悪く扱われています。。
しかし、そもそも肉体労働は恥ずべきことではありませんし、前科があっても更生されている方が頑張っています。元ヤン元レディースに至っては、なおさらです。
一緒に働くことになっても、同僚を不当に傷つけたりはしません。ギャンブル好きや、借金を抱えている人は一般企業にもたくさんいます。
ただ、前科のある方や自己破産の経験がある方にについては、大手企業になるほど採用しない傾向にあります。
どうしても気になる方は大手企業を目指した方が良いでしょう。
ガラの悪い人はトラックドライバーを続けられない
トラックドライバーは接客業であり顧客の目にさらされる
トラックドライバーは接客業であり、サービス業です。トラックドライバーは人と接することのない孤独な仕事と勘違いされている方がいらっしゃいますが、全く違います。
個人宅で集配する宅配業も、企業相手に集配する路線業も必ずお客さんと接することになります。
あなたに荷物を届けに来たドライバーの態度が悪ければどうしますか?そのドライバーの所属する会社に連絡しますよね。今はTwitterなどのメディアにあげられることもあります。
クレームを受けた会社は、ドライバーに厳重注意を行います。その後改善が見られなければ、担当エリアから外されます。
つまり、仕事を減らされるのです。
トラックドライバーの給料は、仕事を頑張った分だけ増える技能給が多くを占めるため、仕事を減らされると給料がガタンと下がります。
また、周りの真面目に頑張っているドライバーからも、冷たい視線を浴びることになります。こうなると、会社に居づらくなって退職しています。
コンプライアンスが厳しくなっている
ここ十数年くらいで、運送業は内部からのコンプライアンスが厳しくなっていることも、ガラの悪い人が減っている原因と言えます。
パンチパーマで刺青が入っている人が、くわえタバコで、無線で仲間とやり取りしながら運転する。
数十年前までは、そんなトラックドライバーが結構な人数存在していました。しかし、今ではそんなことはできません。
私の勤めている会社では、次のような決まりがあります。
- 茶髪、長髪、パンチパーマは原則禁止
- おしゃれタトゥーも禁止(見つけた場合は降車措置)
- 運転中の携帯電話禁止
- 運転中も含め車内での喫煙禁止
- ドライブレコーダーで危険運転の監視
- ドライバーの素行について、お客様へのアンケート
一般企業の営業さんより厳しいのではないでしょうか?
このようにコンプライアンスを厳しくすることにより、ドライバーの品質を上げることに取り組んでいる企業が増えているため、ガラの悪い人は減ってきているのです。
暴力をふるうとすぐにクビになる
トラックドライバーは怖い人が多いから、それを指揮する管理職も怖い人で暴力を振るわれるのではないかと気にする方もいるでしょう。
確かに、かつては結構な暴力が横行していたようです。しかし、これは私が入社するずいぶん前の話で、70歳くらいの長老が若かったころの話です。
この時代は、ドライバーも荒くれ物が多くいたため、そのドライバーに言うことを聞かせるために多少の暴力は目を瞑っていたそうですし、ドライバー側もそれを受け入れていたそうです。
現在では、暴力行為は理由の如何を問わず一切ご法度です。私が知る限りでは暴力事件は2件しか発生していません(あるにはあります)。
3000人程度の会社で20年間で2名ならば、少ないと言えるのではないでしょうか。
ちなみに暴力を振るった当事者は懲戒解雇になっています。
ガラが悪くはないが、決してお上品ではない
パチンコ・スロット好きが多い
これは私の感覚によるものですが、トラックドライバーのうち二人に一人はパチンコ・パチスロをしていると思われます。
朝出勤して、伝票の仕分けをしながら「昨日の台はどうだった」、夕方になると「今日はあの台を打つから早く帰りたい」などと会話をしています。
近くのパチンコ屋さんを覗いてみると、各トラック会社の制服を着たまま楽しんでいる人が多くいて、「なんだかなぁ」という気持ちになります。
お小遣いの範囲内でやってくれていればなんの問題もないのですが、できれば早く家に帰って体を休めてほしいものです。
競馬好きも異様に多い
毎週金曜日になるとある話題でもちきりになります。そうです、競馬です。パチンコ・パチスロに続いて人気があります。
私の勤める会社では、給与天引きで貯金ができるようにしているのですが、重要なレース前になるとその貯金を下ろしに来るものが後を絶ちません。
とは言え生活破綻者はいない
上に書いたように、ギャンブル好きは本当に多いです。しかし、不思議と生活が破綻するくらいのめりこんでいる人はいません。この業界に20年程度勤めていますが、給料の前借をしに来た人は一人もいませんし、サラ金からの問い合わせが来た人もいません。
ギャンブル好きとは言っても、定職を持った社会人で安定した収入も持っているので、意外にもしっかりした金銭感覚を持っている人が多いのではないでしょうか。
トラックドライバーはマナーが良いというエピソード
渋滞車列に割り込みをする場合に入れてくれる
皆さんが運転しているとき、どうしても割り込みをする場面があると思います。渋滞している車列に割り込む際には特に気を遣うものです。なかにはあなたを入れさせないために、車間距離を極端に詰めている車もあります。
そんな時は、荷台に社名が入ったトラックの前に入るようにしてください。ほどんどのトラックドライバーはあなたを快く入れてくれるはずです。私の経験上、ほぼ100%入れてもらえます。
トラックは走る看板と教えられているので、そういったマナー教育が徹底されているのです。実際にあなたも道を譲ってもらったことがあるのではないでしょうか。
工事現場で誘導する際に止まってくれる
私は若いころに、工事現場で誘導員のアルバイトをしていました。片側交互通行になるので、片方の車を停止させる仕事です。
この際に先輩から言われていたことは、「緊急車両と路線バスは止めてはならない」でした。逆に止まってくれる車両はトラック、タクシー、と教えられました。
実際に、タクシーとトラックは誘導に従い止まってくれます。一般車が我先にを走る中で、本当にありがたかったことを覚えています。
ガラの悪い人が多い会社の見分け方
このようにガラの悪いトラックドライバーは減少中でほとんど残っていません。それでも心配な方は大手運送会社を選びましょう。
大手企業ではコンプライアンスが厳しいため、ガラの悪い人が仕事をしにくい状況になっています。
コンプライアンスの厳しい会社にいられなくなったガラの悪い人は、ガラが悪くても務められるコンプライアンスの低い会社に集まります。
- 事務所の電話応対が悪い
- 事務所が片付いていない
- ドライバーが制服をきていない(着崩している)
- トラックが錆びていたり、洗車されていない
- トラックの車体に会社名が入っていない
事務所の電話対応が悪い
面接を申し込む際に何度か電話をかけてみてください。複数の担当者の電話対応が悪ければ、そこは避けた方がよいでしょう。
事務所の人間を教育できない会社は、間違いなくドライバーの教育もできていません。面接に行って事務所が片付いていない場合も同様です。
ドライバーが制服を着ていない・トラックが汚れている
ドライバーにきちんと制服を着用させていない会社と、トラックが洗車されていない会社は避けてください。
制服をきちんと着ることはプロの常識ですし、トラックには会社の社名が入っているので、きれいに洗車するのはドライバーの義務です。
洗車・制服着用をさせていないのは、ドライバーの管理ができていない証拠です。
トラックに会社名が入っていない
トラックに社名が入っていない会社は、名前を入れる資金に余裕がないことが多いです。資金に余裕がない会社は、社員教育にかける資金が無い場合が多いです。
私たち管理部門の人間は、ドライバーに対して「トラックは走る看板、常に人に見られていることを意識して運転してください」と教えています。
トラックに会社名が入ることにより、他社から見られている緊張感が生まれるので、ガラの悪い行動をすることが無くなります。
さらに、トラックにドライバーの名前を付けている会社はさらに意識が高いと言えます。
ガラが悪い会社はブラック企業の可能性が高い
所属する会社がブラックであり、待遇が悪いからこそ働いている人もガラが悪くなってきます。
トラック業界のブラック企業については、こちらもご覧ください。「トラックドライバーがブラックと言われる理由は?転職したほうがいい会社3選。実例あり」
この記事の結論
- メディアのイメージ操作でガラが悪いと誤解している
- ガラの悪いドライバーは生き残れず数が減っている
- コンプライアンスが厳しいため、これからも減少していく
- 事務所の対応が悪い会社は、ドライバーの質も悪い
- 会社によってはガラの悪いドライバーが集まる為、見極めが大切
ガラの悪いドライバーは減少しており、安心して働くことのできる職場がほとんどです。安心して転職してください。
皆さんの、良い転職活動を応援し続けます。