【現役面接官による実例有り!】大手運送業に好待遇で採用されるトラックドライバーの面接対策!
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- 働くならやっぱり大手がいいの?
- 運送業界のことは何もわからないけど予備知識は必要?
- スーツを持っていないけど私服ではダメだろうか?
- 面接時に緊張しない方法はあるのかな?
- 面接時に給料の交渉をしてもいいの?
- 交通違反をしていると採用されないのかな?嘘をついたらばれる?
- 面接で少しでも良いイメージを持ってもらいたい。
- 面接でブラック運送業を見抜く方法は?
トラックドライバーの面接に応募したいけれども、いったい何を聞かれるのだろう?できるだけしっかり準備をして印象を良くしたい。そんな方に読んでいただきたい記事です。
- 大手運送業がお勧めな理由
- 面接に行く服装・身だしなみ
- 面接の流れ
- 事故歴・違反歴はあとからばれるので正直に答える
- 健康状態も正直に伝える
- 給料でほしい金額はしっかり伝えたほうが良い
- 面接でブラック企業を見抜く方法
- 面接で緊張しないコツ
採用うさぎと申します。現在、従業員が3,000人程度の運送業で採用担当の仕事をしています。詳しいプロフィールはこちらです。面接官としての経験から、皆さんに面接の極意を伝授します。
働くならやっぱり大手運送業が安心
「中小運送業と大手運送業選ぶならどっちがいいですか?」こう聞かれると本当に困ることが多いのです。どちらにも良いところと悪いところがあるからです。ただし、どちらかに絞り切れていない場合は大手運送業に就職することを勧めています。理由は次の通りです。
雇用と給料が安定する
大手運送業は資本が潤沢にあることが多い為、顧客の減少や不景気に対して給料を維持する対策を打ってくれることが多くありますが、中小運送業になると会社の売り上げ減少がそのまま給料に反映することが多く、収入が安定しにくくなります。逆に言うと大手は売り上げが上がっても給料に反映しにくい仕組みになっているとも言えます。
また、大手運送業では「仕事が遅い」「仕事ができない」ことを理由に解雇されることは殆どありませんが、中小運送業では社長の意向一つで解雇されることがあります。
福利厚生が充実している
大手運送業は、多くの場合、充実した福利厚生を提供しています。例えば、健康保険組合、退職金制度、研修施設、保養施設などがあります。中小運送業ではこのような福利厚生はあまり望めません。保養施設などはほとんど利用することはありませんが、研修施設は安全学習の為に有用なのでやはり大手運送業のメリットは大きいと言えるでしょう。
社内での職務変更、キャリアアップが望める
大手運送業では、トラックドライバーから営業職、管理職などへのキャリアアップの機会があります。体を壊してトラックに乗れなくなったとしても、社内に仕事があるということです。一方、中小運送業は、規模が小さいため、キャリアアップの機会が限られる場合が多く、他の仕事をあてがうこともできないことがあるため、体を壊した場合はそのまま退職することが多くあります。
最新の技術が導入されている
大手運送業では、最新の技術を導入することができます。例えば、トラックの位置情報をリアルタイムで管理するGPSシステムなどがあります。これらの技術を活用することで、集配指示や混雑緩和の指示がしやすくなりドライバーの負担軽減にもつながっています。中小運送業ではトラックの台数が少ない為このメリットが活かせず導入している会社はまだ少ないようです。
ここからは具体的な面接対策を説明して行きます。
面接に行く服装・身だしなみ
私服はダメ、スーツを用意する
私服は避け、できるだけスーツか最低でもジャケットを羽織っていくようにしましょう。
面接官は、あなたの全てから情報を得ようとしています。きちんとした格好をしてこないと、それだけで他の人と差をつけられてしまいます。
なにより、きちんとした格好をしていないと、面接官は自社がなめられていると考えるものです。
そうなると印象がさがり、合格の確率がガクンと下がります。
私服でも大丈夫な裏技
それでも、私服で行きたいという方の裏技があります。現在就業中の方しか使えないのですが、
「仕事が忙しくて、退社後の時間しか面接にお伺いできません。私服(会社の作業着)でお伺いすることになりますが、よろしいでしょうか?」
面接日の調整をするやり取りの中で、こう言っておけば悪い印象を持たれずに済みます。
とはいえ、スーツで行くのが一番無難です。安いものでも良いので一着用意しましょう。
髭・長髪・茶髪はNG
髭・長髪・茶髪についても印象が悪いです。大手企業では身だしなみのルールがあります。
私の勤める中堅路線会社では次の通りです。
- 髪型:横は耳にかからない程度、後ろはジャケットの襟にかからない程度
- 髪の色:自毛の色・白髪染めでも明るい色は不可
- 髭:無精ひげ禁止、おしゃれ髭も禁止
社内コンプライアンスが厳しくなっています。こちらの記事も併せて読んでいただければよくわかると思います。
「トラックドライバーはガラが悪い?怖い人が多い?それ間違いです。安心して働ける理由3選」
とはいえ社内に茶髪や髭が全くいないかといえば、そんなことはありません。認めているわけではありませんが、なし崩し的に見逃されている感じです。
入社した後は何とかなることが多いので、面接時くらいはきれいに整えましょう。
面接で聞かれる内容
面接では、基本的に履歴書・職務経歴書にそって話を進めていきます。
履歴書・職務経歴書をしっかり準備していれば、その場で回答を考えずに済むので、余裕をもって面接に臨めます。
したがって、履歴書・職務経歴書がしっかりかけていればスムーズに進み好印象となります。
良い履歴書の書き方はこちらの記事をご覧ください。「トラックドライバーの履歴書には何を書いたら有利?資格は?見本あり」
職歴について
職歴については、必ず質問される事項です。だいたい、直近の職歴からさかのぼって質問されることが多いです。
- 仕事内容
- その会社での収入
- なぜその会社を選んだのか
- なぜその会社を辞める(た)のか
仕事内容
勤めていた会社の事業内容と、あなたがその会社の中で具体的にどんな仕事をしていたのかの質問をされます。
採用側は、あなたの勤めていた会社のことを何もわかっていません。あなたの具体的な業務内容についても何もわかっていません。
あなたのやってきた仕事が、トラックドライバーと全く違うことであっても、なんでも良いので、トラックドライバーとして役に立つように話しましょう。
こんにちは。
今回面接を担当します。採用うさぎと申します。よろしくお願いします。
では、さっそくですが直近にお勤めのAA株式会社さんについて教えていただけますか?
AA株式会社は、輸入車の販売をしている会社です。
私はここで、3年間販売の営業として働ていました。営業の経験からお客様と笑顔で接することが得意です。
また、納車やグループ間で車を移動させるために、乗用車ではありますが、車の乗務経験がありこのあたりの道は熟知しているため、お役に立てると思います。
トラックの乗務経験はないが、車の運転経験は豊富で道をよくわかっていることをアピールしている良い例です。
前職での収入
勤めていた会社での収入を聞かれます。自社に入社した際の給与と比較する為です。
自社の提供できる給与よりあまりに高額である場合は敬遠される傾向があります。給与が高額であった場合は、その理由をしっかり伝えましょう。
その際に月給は税引き前の総支給額で伝えましょう、会社によって天引きされるものが違うため正確な金額差が分からなくなる為です。
道に詳しいのはいいですね。ただトラックと乗用車では通れる道がだいぶ変わりますので入社後はしっかり研修をしましょう。
差し支えなければ、AA社さんでの収入はどの程度だったでしょうか。
月給は税引き前で40万円です。年間の賞与込みで年収550万円程度でした。感染症が流行る前の売り上げ好調な時の給料ですが、流行しだしてからは減少傾向にありました。
退職理由
退職理由も必ず質問されます。退職理由のいかんによっては、自社に入社してもすぐに辞めてします可能性がある為です。
そのため、退職理由は具体的に説明できるようにしてください。一身上の理由ではダメです。
- 親の介護の為に退職。現在は施設に入ったので就業できる。
- 労災事故により、就業能力が低下した為に退職。現在は回復。
- 転勤を要請されたが、家族がいるため転勤できず退職。
- 会社の事業縮小の為に退職(リストラ)。
- 面接時の説明と就業内容が全く違っていた為退職。
- 長時間労働・休日出勤が続くため(ブラック)。
- 上司や職場仲間とそりが合わず退職(人間関係)。
- お客さんとトラブルになり退職(顧客トラブル)。
- ノルマがきつすぎる
- 一身上の理由(具体的説明なし)
面接担当官としては、退職理由について完全には信用していることはありません。
だからと言って、悪い退職理由はマイナス評価をされるので避けた方がよいです。仮に退職理由を使う場合でも、良い意味に転嫁できるようにしましょう。
結構稼いでらっしゃたのですね。そんなに稼いでいたのになぜ辞められたのですか?
一つ目の理由は、営業のノルマが激しく、未達成の場合は朝礼でさらし者にされるのが、耐えられなかったことです。
二つ目の理由は、感染症の流行により購入者が激減し、給与が落ち込むことが分かったからです
そのため、この会社の未来に希望が持てず退職しました。
そうですか、大変でしたね。トラックドライバーの仕事は、お客様に荷物の出荷をお願いするような営業はありませんが、集荷・配達を効率よくやっていただく必要があります。
特にノルマと言えるものはありませんが、件数が直接給料に反映されるため、頑張りは必要です。
ありがとうございます。退職はしましたが、精神面を鍛えてもらったことに関しては感謝もしています。この精神面の強で貴社でも活躍できると思います。
ノルマがきつくて退職したことを、前向きに説明している良い例です。
志望動機は会社に貢献できることを伝える
志望動機についても履歴書に書く欄があるので、履歴書にしっかり記入しておくことによって楽に進めることができます。
履歴書にも書いてありますが、志望動機を口頭でおねがいできますか?
詳しくは履歴書に記載の通りですが、一番の志望動機は貴社のような安定した企業に就職したく、転職を決意しました。
採用されましたら、定年まで貴社に貢献するつもりですのでよろしくお願いします。
あまり詳しいことを長々と話す必要はありません。一番の志望理由だけを簡潔につたえましょう。
会社側は長く働いてくれる方を求めているので、定年まで勤める意思を明確に伝えましょう。
事故歴違反歴は正直に伝える
運転記録証明書を取り付けるので嘘はばれる
事故歴・違反歴も必ず質問されます。
トラックの運転は、乗用車を運転する以上に危険がともないますし、プロドライバーとして安全運転をできない方を採用することはできません。
事故歴・違反歴は正直に伝えましょう。
多くの会社では、面接後に運転記録証明書の取り付けを行い、過去5年間の事故歴・違反歴の確認を行っています。
嘘をついてもすぐにばれるのです。
少々の違反くらいなら大丈夫
無事故無違反でゴールド免許という方なら全く問題はありませんが、私を含めてほとんどいらっしゃいません。
どこまでの違反なら大丈夫なのでしょうか?
採用する会社の基準にもよりますが、
一時不停止違反・軽微なスピード違反・シートベルトの不装着程度では問題とされることはありません。
人身事故・物損事故は詳しく説明する
運送会社は事故については、非常に敏感です。
人身事故・物損事故については詳しく内容を説明しましょう。事故内容によって、責任度合いを判断し採用することも多いからです。
また、事故後数年にわたり無事故無違反であれば、問題なく採用されるでしょう。
飲酒運転をしたら採用されない
運送会社は飲酒運転については、非常に厳しく目を光らせています。
私の会社でも、出社時・運転前・帰着後に飲酒検知を行います。
仮に出社時にアルコール反応が出れば、その日は乗車できないどころか、一定期間の降車を命じられます。
そのため、一度でも飲酒運転で検挙されたことのある方は採用されないと思った方がよいでしょう。
面接時にしてはいけない質問とは?
求職者の方が気にしていることで多いのが、「面接でこんなことを聞いていいのかな」ではないでしょうか。給料のこと・休日のこと・出世のこと、人によって聞いてみたいことはいろいろあると思いますが、結論として面接で聞いていけないことはありません。
面接で強く意識してほしいのは、面接とは採用側が求職者を見定めるだけではなく、求職者が会社を見定める場であることを意識してください。余裕のある会社ほど何を聞かれたとしてもしっかりと答えることができます。ここであいまいな答えをするような会社は、これから従業員になる可能性のある人に対して誠実な対応ができない会社です。もし合格になったとしても入社は見送った方が良いでしょう。具体的に見ていきましょう。
面接時の給料交渉
トラックドライバーの給料は面接時に決まることがある
トラックドライバーの給料は基本給が低く抑えられており、職能給の高低によって給料の高低が決まることが多くあります。
遠慮がちに安めの給料を提示すると、その金額で納得してくれる人だと思われ、お金の稼げないコースやルートに固定されることが少なからずあります。
欲しい給料の金額は面接時にしっかり伝える
欲しい金額はしっかり伝えましょう。月給50万円欲しければ50万円欲しいことをしっかりと伝えてください。もちろん、初月から50万円稼ぎたいと言えば、よほどの自信があるのか、ものすごい世間知らずととらえられてしまいます。そこで、「〇年後には○○万円稼ぎたいのですが、入社後数年は貴社の規定に従います。」というようにつ立てるのがベストと言えます。
その月給を支払えない会社はその時点で教えてくれます。その場合は次の会社の面接を受けに行けばよいだけの話です。
運送業も稼げている会社と稼げていない会社があります。自分が提示した金額を頭ごなしに否定するような会社は稼げていない会社の場合が多いので避けておいた方がよいでしょう。
面接時の休日交渉
休日の交渉は積極的に行うべき
給料面でも同じことが言えますが、採用側が困ることは「面接時にそんなこと言ってなかったじゃないか」ということです。採用されたいがばかりに、「土日も毎週入れます」と言うと、採用後は間違いなく毎週土日にシフトを入れられることになります。土日に働いてくれるいい人が来てくれたと思うわけです。
会社側から「かわいそうだから隔週で休ませてあげよう」という申し出は期待しない方がいいでしょう。「土日が絶対に働きたくない!」と申し出れば、採用の確率は大幅に下がりますが、隔週で休みたいぐらいなら認めてくれるので正直に申し出た方がいいでしょう。
給料や休日の交渉をすることはブラック企業を見抜くうえでも重要になってきます。次は面接時にブラック企業をみぬく方法を解説します。
面接時にブラック企業を見分ける方法
一言でブラック企業と言っても様々な形があり、人によってはブラックと感じないものもあります。例えば、毎月の残業が80時間あるような会社でも、定時で帰ることを希望している人からはブラックであるし、残業代を稼ぎたい人からしたら給料を稼ぎやすい会社ととらえることでしょう。それを踏まえたうえで解説します。
残業時間の計算方法があいまい
残業時間の計算があいまいな会社はブラック企業の可能性が高いので避けたほうが良いでしょう。よくあるのが、退勤時間はタイムカード通りに計算されるけれども、出社時間が早い場合は勝手に出勤しているので労働時間に含めないというような会社があります。
確認方法としては、「残業はいつから付きますか?」「職務上、定時出社じかんより早く出社した場合はどうなりますか?」という質問をしてみましょう。満足いく回答がない会社は避けた方が無難です。
面接補佐官の態度が挙動不審
パワハラが横行している会社でよくあるのがこのパターンです。通常、面接は一人で行うことは少なく、その会社(支店)の責任者と補佐官、配車係などの数名で行われることがほとんどです。
パワハラが横行している会社では、面接補佐官が常に面接官の顔色を窺っている態度をとります。または、面接官が何かまずいことを質問していても苦笑いしているだけです。
このような会社は、内部でパワハラが行われている可能性が非常に高いので避けた方が良いでしょう。
面接で緊張しないコツ
履歴書・職務経歴書をしっかり用意する
面接は履歴書をもとに行われます。面接官はあなたの履歴書を熟読し、質問事項を考えてから面接を行います。履歴書がしっかりと書けていなければ面接官からの質問が多くなり、いい答えを言おうとして、パニックになってしまうこともあります。
履歴書をしっかり描くことにより自分の中で考えがまとまり、質問について余裕をもって答えることができるようになります。
履歴書の詳しい書き方については、こちらで解説しています。
「トラックドライバーの履歴書には何を書いたら有利?資格は?見本あり」
本命以外の面接もたくさん受ける
面接で緊張して本来の自分を出せず、スムーズに受け答えができなくなる方が多くいらっしゃいます。
そんな方にお勧めなのが、とにかくたくさんの面接を受けることです。
面接は受験や資格の試験と同じです。大事な試験にぶっつけ本番で挑む方はいらっしゃらないでしょう。何度か模擬試験を受け、試験に慣れた状態で本番に挑むのです。
そこで、本命では無い会社の面接に行き、面接の練習をさせてもらいましょう。
どんなに緊張される方でも10回も練習すれば、面接のベテランになっています。
この記事の結論
- 面接はスーツで行く
- 茶髪・長髪も面接時は整えていく
- 履歴書・職務経歴書はしっかり準備する
- 事故歴・違反歴は正直に伝える
- 本命以外の面接も受けて面接に慣れる
面接が上手になるコツを説明しました。皆さんの良い転職のお手伝いができれば幸いです。
皆さんの良い転職を応援し続けます。