【老後の心配不要!】トラック運転手が定年後も安心な理由9選を現役採用担当が解説!
このサイトはあなたの分からないと一緒に成長しています。
分からないことがあれば下記フォームから何でも質問してください。
お答えできる範囲内で24時間以内に返信いたします。
トラック運転手への転職を考えている中には次のようなことを不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
- 年金だけでは老後が不安だからできるだけ長く働きたい!
- 認知機能が衰えるのでドライバーはできなくなるのではないか?
- トラックドライバーは肉体労働だからいつまで続けられるだろうか?
- 自動運転が進み定年を迎える頃にはトラックドライバーという仕事自体が無くなっているのではないか?
運送業界で20年間もの間、採用・労務担当をしている私が日本一わかりやすい記事を書いています。
この記事を読んでいただければ、トラック運転手の老後に対する不安は解消できるでしょう。
私の勤める会社をはじめ多くの会社で、希望される方は全員が定年後も運転手を続けられています。
運送業界には働きたい気持ちがある限り働き続けられる環境が整っているのです。
トラックドライバーになれば定年後も安心できる理由を説明します。
- 定年後もトラックドライバーは続けられる(条件あり)
- トラックを降りても作業員として引っ張りだこ
- 定年後は収入が下がることが多いが大丈夫
- 経験を活かして軽貨物で独立もできる
- 自動運転が進んでも仕事が無くなることは無い
現在、従業員が3,000人程度の運送業で採用担当の仕事をしています。
詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。
トラック運転手は老後の不安が少ない素晴らしい仕事です。
しかし、全ての人に勧められる仕事ではありません。
- 老後は安心だが50代以上未経験の人はやめた方がいい
- 老後も安心1:若手が少ない為、ベテランが活躍できる
- 老後も安心2:新人ドライバーより熟練ドライバーの方が運転がうまい
- 老後も安心3:トラックの安全装備が充実してきた
- 老後も安心4:再雇用ドライバーは給与を安いから雇い続けられる
- 老後も安心5:トラックドライバーは再雇用されることが多い(無条件では無い)
- 老後も安心6:リフトマン・作業員として働くことができる
- 老後も安心7:運行管理者など管理側の職務に就くことができる
- 老後も安心8:自動運転が進んでもトラックドライバーの仕事は無くならない
- 老後も安心9:自由に働きたければ軽貨物運送で独立する
- 老後も安心10:人手不足でクビになりにくい
- トラック運転手は老後も安心できるお勧めの仕事です。気になる方はさっそく転職活動をしましょう。
老後は安心だが50代以上未経験の人はやめた方がいい
老後が安心だと聞いて、「それならば」と思い転職を検討していただいた50代未経験の方には酷な現実をお話しなければなりません。
それは、50代未経験ではお金を稼ぐことが非常に難しくなるということです。
50代未経験では稼げないことが多い
トラック運転手の給料はほとんどの会社で、基本給+技能給という形態をとっています。
そして、トラック運転手として技能給を稼ごうと思った場合、たくさんの軒先を回り荷物を扱う必要があります。
お金をたくさん稼ごうと思えば、体力のある若手と争うように仕事をする必要が出てきます。
50代未経験の方はタクシー業界に転職する
体力的にキツイと感じた方は、数か月で退職してしまいます。
そして転職先として上がるのがいつもタクシー業界です。
トラック運転手と異なり、大型長距離運転手になってたくさん稼げる(年収800万円程度の人もいます)仕事ではありません。
しかし、頑張り次第で十分な給料を稼げるということで毎年数名の転職者が出ています。
高齢タクシードライバーが現役で働いているように、タクシー業界も老後の不安は少ない職種です。
自動車を運転することが苦ではないのならば、タクシー業界も検討してみてはいかがでしょうか?
社宅・寮付きのタクシー求人は【タクQ】 無料転職支援サービスここからは、トラック運転手の老後がなぜ安心なのかを解説していきます。
老後も安心1:若手が少ない為、ベテランが活躍できる
少数のブラック企業の為に業界全体がブラックであるとの誤解が多いことや、現行免許制度の普通免許では4tトラックに乗れないために、若年層でトラックドライバーのなり手が不足しています。
会社によっては免許取得費用を助成したりしていますが、業界全体のブラックなイメージによりそれほど多く採用できているわけではありません。
そのため、雇用主は定年後もトラックドライバーを続けてほしいと思っています。
私自身も定年になる方全員にトラックドライバーを続けるようにお願いをしています。
老後も安心2:新人ドライバーより熟練ドライバーの方が運転がうまい
トラックドライバーは免許さえ持っていれば誰でも始められる仕事ですが、誰でもできる仕事ではありません。職人と同じように、2年・3年と経験を積みながら上達していく仕事です。
別の業界で例えると、多少の料理経験があればお寿司のようなものは握れるけれども、しっかり修行した職人さんのようなお寿司を握ることはできません。
それと同じことがトラックドライバーにも言えるのです。
荷崩れしないように積み込みをしたり、車内の荷物がゆれないように運転する技術も必要になります。
もちろんトラックは死角が多いので公道で事故を起こさないように運転することは最重要なスキルです。
このような技術をもった一人前のドライバーを育てるには、相応の期間とコストが必要となります。
雇用者は新人ドライバーにコストをかけて教育していく重要性もわかっていますが、熟練ドライバーの安心感はそれを上回るのです。
次の表は熟年ドライバーだからこそ安心して仕事をまかせられる理由です。
- 集荷先・配達先での人間関係が出来上がっている
- 路上駐車の場所が分かっている
- 取り扱う荷物の特性が分かっている
- トラックの車両感覚をつかんでいる
老後も安心3:トラックの安全装備が充実してきた
高齢になるにつれてどうしても認知機能が衰えてきます。その認知機能の衰えを補うため、新しいトラックには自動ブレーキやふらつき検知機能等、運転を補助する機能が搭載されています。
安全装備が充実したトラックを使用することにより、高齢ドライバーを雇用し続けられる環境をハード面からも作り上げています。
- 自動ブレーキ
- ドライブレコーダー
- ふらつき検知機能
- カックアイカメラ
- ウィングの閉め忘れ警報
老後も安心4:再雇用ドライバーは給与を安いから雇い続けられる
一般的にはすべての公務員を含め全ての労働者は再雇用になると給料が下がります。
トラックドライバーも例外ではなく、私の勤めている会社でも基本給が半分程度に下がり、総支給額は現役時代の半額から7割程度水準になります。
したがって、会社は現役ドライバーより安い給料で働いてくれる再雇用ドライバーを手放したがりません。
もちろん他業種と同様に、下がった給料の一部は高年齢雇用継続給付により国から補填がなされます。
高年齢雇用継続給付についてはこちらをご確認ください。
さらに最近では、高齢ドライバーの生活を安定させるため、トラックドライバーの定年を65歳まで引き上げる会社が増えつつあります。
40代の方が定年を迎えることには65歳定年かつ70歳まで再雇用が認められる会社がほとんどになると思われます。
これに伴い、賃金の減少幅が少なくなるため、老後に対する不安はほとんど無くなると言えるでしょう。
老後も安心5:トラックドライバーは再雇用されることが多い(無条件では無い)
このように会社側はできる限り再雇用後もトラックドライバーを続けてほしいと思っています。
しかし年齢とともに認知機能が衰えてくるため、誰でも無条件にトラック乗務を認めるわけにはいきません。
そこで、高齢ドライバー(65歳~75歳)については、適齢診断を3年ごとに行うことが義務付け運転能力の確認を行っています。
適齢診断とは、一般適性診断(65歳未満のドライバーに3年ごとに義務付けられている診断)を高齢者用にアレンジしてカウンセリングを追加したものです。
会社側の働いてほしい気持ちと、ドライバーの働きたい気持ちに対して、第三者機関の目で判断をしてもらっており、トラックドライバーとしてもお墨付きがもらえるので安心して働くことができます。
老後も安心6:リフトマン・作業員として働くことができる
認知機能に衰えを感じドライバーの続けることが難しくなった場合でも老後心配は必要ありません。
運送業の仕事はトラックドライバーだけではなく、現場仕事だけでも荷物を仕分ける人、リフトマン、大型トラックへ積み込む人等が必要です。
特にリフトマンは運転技術が必要で、貨物事故を起こすと高額になることが多いため、スキルを持った方に任せることが多くなっています。
運送会社出身で70歳程度であれば、リフトマンとしての仕事を見つけるのはさほど難しくありません。
私の勤める会社でも、76歳のアルバイトの方(60歳までトラックドライバー→65歳まで再雇用の作業員→現在アルバイト)が現役のリフトマンとして活躍されています。
老後も安心7:運行管理者など管理側の職務に就くことができる
トラックドライバーやリフトマンもそれほど激しく体を使う仕事ではありませんが、それでも年齢を重ねると体力仕事がきつくなってくる人もいます。
そのような方の中には、定年時にトラックを降りて、管理側の職に就くことを希望される方もいます。
体を動かす仕事ではなく頭を動かして働くということです。
こちらの仕事は、現場職の給与体制である職能制・技能制(配達件数・集荷件数等により給料が変わる)とは異なり、固定給になることが多く体力の衰えにより給料が減少することもありません。
運送業には、集配トラックや運行トラックの配車・乗務員の点呼を行う仕事があります。
会社によって呼び方は変わりますが、ここでは2t・4t車を用いて集配作業をするトラックを管理する仕事を「集配管理課」、大型車の長距離運行を管理する仕事を「大型輸送課」と呼び解説します。
集配管理課の仕事
集配管理課の仕事は、集配ドライバーに対してどこのエリアの集配を行うかの指示を行います。
どこのエリアをどう走ったら効率が良いか、どこのお客さんからどんな荷物が出荷されるかなどの経験が必要なため、その会社でドライバーの経験を積んだ人が任命されることがほとんどです。
- 集配ドライバーの点呼
- 集荷配達のエリア決め
- 集荷配達の指示
- 集配ドライバーの出勤時間管理
- 集配ドライバーに対する安全指導等
私の会社では、定年を迎えた方で希望される方は、配車課の係長として、集荷・配達の指示をする仕事をしてもらっています。
もちろん一般の会社員と同様に、平社員→係長→課長というように出世しながら給料を増やしていくので、定年後に給料が増える方もいます。
ただし、管理職になるには、「運行管理者」になる必要があります。
合格率は、2024年で30.7%と、正しく努力すれば合格できるレベルです。いざという時の為に、取得しておくことをお勧めします。
大型輸送課の仕事
大型輸送課の仕事は、長距離を走る大型ドライバーの管理をする仕事で、具体的には輸送方面や運行行程を決定します。
集配管理課ほどドライバーの経験が活かせる仕事ではありませんが、ドライバーの気持ちが分かる人が管理者になる方が望ましいと考えている会社も多くあります。
- 長距離ドライバーの点呼
- 休憩場所の確保
- 運行方面・運行日数の決定
- 長距離ドライバーに対する安全指導等
出世の仕方や運行管理者資格が必要なのも「集配管理課」と同様です。機会があれば資格を取得することをおススメします。
老後も安心8:自動運転が進んでもトラックドライバーの仕事は無くならない
近年乗用車の自動運転技術の進歩には目を見張るものがあり、なかには高速道路などの自動車専用道路ではハンドルを握らずに走行することも可能な車種も出ています。
しかし、トラックドラライバーの仕事がなくなることは考えられません。
高速道路上だけ自動走行させても意味がない
現在議論されている自動化技術の中で一番現実味を帯びているのが、高速道路のインターチェンジ間を無人で走行させる方法です。
この方法によるメリットに次のようなことが挙げられています。
- ドライバーが長距離運転から解放され拘束時間が短くなる
- ドライバーが不要になるためドライバー不足が解消する
- ういた人件費の分物流コストが安くなる
しかし、実務経験者からすればこのメリットには相当な嘘が盛り込まれています。
まず、高速道路のインター間のみ自動運転ができるようにしてドライバーが不要になったとして、発インターまで運転する人と到着インターから運転するドライバーの2名が必要になります。
さらに、インターまでドライバーを連れていくまたはインターからドライバーを連れて帰ってくる人員も必要になります。会社からインターまで歩いていくわけにはいきませんからね。
高速道路のみ自動化した場合と同じような輸送方法でフェリーにトラックを乗せる方法がすでに取られています。
しかし、上記のようにフェリーターミナルまでの足がないためフェリー輸送の場合もドライバーは一緒にフェリーに乗り込んで移動します。
したがって、高速道路上で自動運転ができるようになったとしてもドライバーの仕事がなくなるわけではなく、むしろ仕事が楽になる方に期待が持てるのです。
一般道路での自動運転はトラックには無理がある
政府はバスの一般公道での自動運転化の実験を行っています。
これを聞けばいずれはトラックも一般道でも自動運転化されて集配ドライバーの仕事がなくなってしまうのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、バスとトラックでは根本的に業務が異なるためバスで成功したからと言ってトラックで成功するわけではありません。
バスは決まったルートを走り、決まった停留所に泊まります。そして、運ぶべき人は自分で乗り降りしてくれます。
これに対して、集配トラックはある程度固定のルートではあるものの、毎日違った道を走ります。なにより運ぶ対象である荷物は自分で動いてくれることはありません。
仮に自動運転が認められたとして、荷主がトラックに積みに来てくれることはないでしょうし、届け先の人が荷物を取りに来るのは盗難の危険があり現実的ではありません。
老後も安心9:自由に働きたければ軽貨物運送で独立する
定年後は自由に働いたい!そんな方にお勧めの方法です。
軽貨物運送で独立する場合、通常は軽貨物運送の組合や、仕事を斡旋している会社に所属し、仕事を紹介してもらうことになります。
大手運送会社であれば、子会社として軽便専門の会社を持っていることもあるので、そこと取引するのも良いでしょう。
トラック乗務が未経験の場合、これらに所属できない場合があるのですが、経験者であれば比較的スムーズに所属し、仕事を紹介してもらうことができます。
私の勤めている会社でも、60代後半の軽貨物便のドライバーが働いており、朝8時から夕方4時の勤務で月間40万円程度の稼ぎになっています。
老後も安心10:人手不足でクビになりにくい
トラック運転手が老後も安心できる理由の一つにクビになりにくいということがあります。
そもそも、運転手の志望者がすくないので運転手で一人前になると大切に扱ってもらえるようになります。
詳しくは次の記事をご覧ください。
トラック運転手は老後も安心できるお勧めの仕事です。気になる方はさっそく転職活動をしましょう。
このように、トラックドライバーは定年後も仕事を続けることができ、収入面でもそれほど見劣りすることなく働き続けることができます。
一般職では、若くて優秀な人が入ってくることが多いため、定年後は閑職に追いやられがちですが、トラックドライバーなら第一線で働き続けることができます。
人生のやりがいという面でもおススメできるお仕事です。
お勧めの転職サイトを2つ掲載しておきます。
求人広告は安いものでも30万円以上する為、運送会社は複数の広告を一度に打つことはありません。チャンスを逃さないためにも2つとも登録しておくことをおススメします。
両方のサイトとも2~3分程度で無料で登録できます。
登録するとスカウトが来たりするので、その中から選ぶのも良いでしょう。
選ばれる立場から選ぶ立場になるのです。
転職はリスクが伴いますが、転職活動はノーリスクです。
ノーリスクで人生を変える第一歩を踏み出しませんか?