【未経験でも転職成功】7つの理由で理解する未経験者がトラック運転手で成功できる理由を現役面接官が解説。
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- そもそも運送業界は具体的にどんな仕事かわからない。
- 自家用車しか乗ったことが無いけどトラックの運転ができるだろうか?
- 今持ってる免許では大きなトラックを運転できないけど大丈夫?
- そもそもお金は稼げるの?
- そろそろいい年だし今から転職するのは遅いのではないか?
- ブラック企業が多いみたいだけど本当?
- 自動運転が進んでも仕事は無くならない?
- 事故を起こしたら高額な自腹になると聞いたことがある。
これらは私が面接している際に未経験者の方が実際に質問してきたことです。未経験者からするとこれらのことが不安になるのはよくわかります。
私自身も他業種から転職してきたので、右も左もわからずに入社しました。
この記事は運送業界で20年間の間、採用・労務を担当してきた私が、「未経験でもトラック運転手で成功できる理由」を日本一詳しく解説しています。
記事を読み終えたころには安心して転職できるようになっているでしょう。
- トラック運転手にはもったいない!やめといたほうがいい人3選
- 未経験でも採用される理由7選!
- 運送業にはどんな種類があるの?
- 未経験でも研修が充実しているから安心!
- 免許を持っていなくても取得助成金がある
- 年齢制限が緩く幅広い年齢で採用される
- 自動運転が進歩しても仕事は無くならない
- 運転が苦手でも小さなトラックから始められる
- 未経験者と経験者の給料の差が少ない
- 壊したら弁償金があるけど上限もあります
- トラックドライバーに怖い人は少ないから安心して働ける
- 未経験でも面接は怖くない。準備すればさらに大丈夫!
- 未経験でもトラック運転手なら成功できる
- トラックドライバーに向いてる人・向いていない人とは?
- トラックドライバーになるメリット
- トラックドライバーになるデメリット
- 未経験からトラックドライバーに転職した先輩の声
トラック運転手にはもったいない!やめといたほうがいい人3選
未経験者大歓迎のトラック運転手ですが、面接をしている立場からすると「まだトラック運転手じゃなくていいんじゃない?」と思う方がたくさんいらっしゃいます。
具体的には次のような方です。
- 10代~20代でトラック運転手が未経験の人
- 50代以上で体力に不安のある人
- すべての年代で何かの職種に3年以上従事した人
これらの方たちは、これまでのキャリアを活かしたり、これからのキャリアを伸ばすべきです。
詳しくは次の記事を参考にしてください。
未経験でも採用される理由7選!
経験者の採用は激戦だから未経験でも採用される
どこの運送会社も本音を言えば次の条件を複数満たすような人がいればすぐに採用します。
- 年齢は35歳まで
- 5年以上の乗務経験
- 大型免許まで保有
- 無事故無違反
このような経歴を持っている人はいわば運送業のエリートで、どこの運送会社に面接に行っても採用されます。そして、このような人は、今勤めている会社が手放さないため転職市場に出てくることはまれになり、取り合いになり採用できないのです。
そこで未経験者に声がかかるようになります。
労働時間が規制されているので大量のドライバーが必要
これまでの運送業界は少ないトラックの台数とドライバーをできる限り長く働いてもらうことにより、極限まで効率を高め利益を出すという経営を行ってきました。
毎月100時間以上の残業で、実際の休日は週に1回という会社も当たり前にあり、また、高額な残業代と休日出勤手当がもらえるため、ドライバーもこれを受け入れている傾向がありました。
しかし、2024年4月からトラックドライバーの残業規制が厳しくなり年間960時間(それでも多いですが)までと定められました。
この規制により、ドライバーの残業時間を減らすことを迫られた運送会社は大量のドライバーを採用する必要が出てきているのです。
運送業はイメージが悪いから未経験者の応募が少ない
運送業界は人気がありません。世間一般の持っているイメージが悪すぎるのです。
例えば、映画やドラマで刑務所から出てきた人や、借金で自己破産した人が再就職している会社として、運送業や土建業が登場します。
そして、その人達はものすごくブラックな環境で働羅化されているのです。
確かにブラック企業は存在しており、面接官の経験からしても年に数人はとんでもないブラック企業からの応募者がいます。
ブラックと言われる理由と見分け方はこちらの記事で詳しく説明しています。
しかし、運送業界はそのブラックなイメージを払拭すべく、給料up・休日を増やす・有給消化を取りやすくする等々たゆまない努力を続け、ホワイトカラーの仕事と比べての見劣りすることがないどころか、全職種を通してもトップクラスの労働環境になっている会社も増えています。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
ドライバーは採用倍率が高く採用されやすい
それでも、ブラックなイメージのせいで応募者がなかなか集まりません。
一般企業の求人倍率が1.3倍程度なのに対して、運送業では2.5倍になっており2.5社が1人の応募者を取り合っています。
数十万円の広告を出しても応募者0なんてことも当たり前にあります。数十万円の広告費が何回も出すのは、資金に余力がある優良企業しか無理なのにです。
このような状態が続いているので、応募があれば未経験者でも採用する企業が増えているのです。
しかしこの先、多くの方が運送業の魅力に気づいてしまえば、未経験では難しくなるでしょう。早めの転職がおススメです。
未経験者の方が仕事を教えやすい
即戦力ばかりを求めているわけではない
一般的に経験者の方が、即戦力として採用されやすい傾向にあるのは確かです。
一人前のプロドライバーとして育てるには、安全なトラックの乗り方、点検のやり方、荷扱いのやり方などを指導する必要があり、一人前に育てるにはそれなりのコストがかかります。人事側としては、このコストをある程度削減できるから経験者を歓迎するのです。
素直に育てられる未経験者も重要視されている
しかし、実際にドライバーを指導管理する配車担当者は、未経験者を欲しがったりします。理由はこうです。
「確かに経験者は即戦力として重宝するが、自分のやり方が固まっている人が多く、中には会社のカラーに合わない人もいる。」
「未経験者は一から指導できるので、会社にあった人材に育てることができる。」
こちらの記事も参考にしてください。
面接担当官としても40代以上の方は経験者を優遇していますが、それ未満の方については経験をあまり考慮していません。
運送業にはどんな種類があるの?
運送業には大きく分けて4つの種類があります。
- 個人宅へ宅配の荷物を配達する宅配業
- 不特定多数の企業の荷物を企業へ向けて運ぶ路線業
- 特定の企業の輸送部門を担う運送業
- ブルドーザーなどの重機や鉄鋼を運ぶ重量物業
- 運送業の下請けとなる傭車業
細かく分けると企業の数だけ業務形態があるのが運送業ですが、大まかに分けるとこのような感じになります。
それぞれの業種で良いところ、悪いところがありますが詳しくは次の記事を参照してください。
未経験でも研修が充実しているから安心!
未経験者には充実した研修が用意されている
「トラックを運転したことがない」「荷扱いの方法が分からない」未経験の方が誰しも思う不安です。しかし、運送業に就職すればこの不安も杞憂であることが分かっていただけます。
トラックドライバーになる為には、法律で定められているだけでも15時間以上の座学・実車を用いた指導、20時間以上の運転研修があり、それぞれが非常に細かく設定されています。
さらに、ほとんどの会社で独自の研修プログラムを作っており、安心してトラックドライバーに応募できるようにしています。詳しくは次の記事を参考にしてください。
免許を持っていなくても取得助成金がある
トラックには小型、中型、大型のサイズがあり、現行免許では中型以上のトラックを運転することができません。小型トラックと中型以上のトラックでは積載できる荷物の量が違うため、運転できるトラックの大きさはドライバーの給料に影響しやすくなっています。
教育訓練給付金を活用する
運送業に転職したいけれども、今持っている免許証では2t・4tトラックに乗れないのでドライバーになれないのではないか、お金をかけてまで免許の取り直しをしたくないと考えている方も多いでしょう。
免許取得の方法として、雇用保険に加入されている方(条件あり)は「教育訓練給付金」を利用して免許取得をすることができます。しかし、「教育訓練給付金」でもらえるお金の上限は、教育費用の20%(上限10万円)となっており、少々心もとないものとなっています。
独自の助成金を用意している会社も多い
そこで免許の取得について独自の助成金を出している会社も多くあります。例えば、私の勤めいている会社では、すべての免許について、取得費用の全額貸与(免許取得ご5年間在籍していれば返却不要)という制度を設けています。
このような制度は、比較的優良な企業が設けていることが多いので、就職・転職の際の基準にしてもよいでしょう。
ただ、企業も免許取得後すぐに辞められるというリスクも抱えているため、大型ドライバー等稼げる仕事を目指している場合は、すでに免許を持っていることがやる気があると取られることが多いので、面接時までに取っておくのも有効です。
年齢制限が緩く幅広い年齢で採用される
旧制度の免許を持っている人は希少で優遇される
免許の項目でも取り上げましたが、現行の免許制度では中型トラックに乗りことができないため、旧制度で免許を取得している未経験の中年層でも十分採用の機会が与えられています。
営業職や事務職ではなかなかこうはいかないでしょう。
しかし問題とされるのがトラックドライバーの仕事を肉体的に続けることができるのかということです。
トラックドライバーの仕事は肉体労働が伴うためできないと思われている方もいるのではないでしょうか。
パレタイズ化が進み荷扱いが減っている
確かにトラックドライバーの仕事は荷物の積み下ろしが含まれていることが多く、体力を全く使わない仕事とは言えませんが、近年では荷物のパレタイズ化(荷物をパレットに組んで運びやすくすること)が進んでおり重量物を延々と手作業で積み下ろしする作業はほとんど無くなっています。
2024年問題をはじめとして、トラックドライバーの労働時間削減が進められているので、大型長距離輸送の荷物の積み下ろしはアルバイトにさせてドライバー本人は行わないという会社も増えてきています。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
自動運転が進歩しても仕事は無くならない
近年乗用車の自動運転技術の進歩には目を見張るものがあり、なかには高速道路などの自動車専用道路ではハンドルを握らずに走行することも可能な車種も出ています。あと10年もすれば長距離トラックの仕事が無くなるともいわれますが、そんなことはありません。
高速道路上だけ自動走行させても意味がない
現在議論されている自動化技術の中で一番現実味を帯びているのが、高速道路のインターチェンジ間を無人で走行させる方法です。この方法によるメリットに次のようなことが挙げられています。
- ドライバーが長距離運転から解放され拘束時間が短くなる
- ドライバーが不要になるためドライバー不足が解消する
- ういた人件費の分物流コストが安くなる
しかし、実務経験者からすればこのメリットには相当な嘘が盛り込まれています。まず、高速道路のインター間のみ自動運転ができるようにしてドライバーが不要になったとして、発インターまで運転する人と到着インターから運転するドライバーの2名が必要になります。さらに、インターまでドライバーを連れていくまたはインターからドライバーを連れて帰ってくる人員も必要になります。会社からインターまで歩いていくわけにはいきませんからね。
高速道路のみ自動化した場合と同じような輸送方法でフェリーにトラックを乗せる方法がすでに取られていますが、上記のようにフェリーターミナルまでの足がないためフェリー輸送の場合もドライバーは一緒にフェリーに乗り込んで移動します。
したがって、高速道路上で自動運転ができるようになったとしてもドライバーの仕事がなくなるわけではなく、むしろ仕事が楽になる方に期待が持てるのです。
一般道路での自動運転はトラックには無理がある
政府はバスの一般公道での自動運転化の実証実験を行っています。
これを聞けばいずれはトラックも一般道でも自動運転化されて集配ドライバーの仕事がなくなってしまうのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、自信をもっていえることは集配ドライバーの仕事は絶対になくなることはありません。
バスは決まったルートを走り、決まった停留所に泊まります。そして、運ぶべき人は自分で乗り降りしてくれます。これに対して、集配トラックはある程度固定のルートではあるものの、毎日違った道を走ります。
なにより運ぶ対象である荷物は自分で動いてくれることはありません。仮に自動運転が認められたとして、荷主がトラックに積みに来てくれることはないでしょうし、届け先の人が荷物を取りに来るのは盗難の危険があり現実的ではありません。
運転が苦手でも小さなトラックから始められる
中規模程度以上の運送会社では、軽トラックから大型トラックまで幅広く輸送方法を取り揃えています。中には、ハイエースのようなルートバンでの配達を行っている会社もあり、就職したらすぐに大きなトラックに乗車させられることはありません。
優良な運送会社は安全を第一に考えており、未経験者にいきなりトラックを運転させることが危険なことは重々承知しているので、小型トラックからステップアップさせることが多くあります。
トラックの大きさ別の就職難易度
小型トラックの場合
いわゆる軽トラックやルートバンでの配送を行うトラックドライバーです。軽の宅配便・生協等の宅配等がこれにあたり、現行制度の免許でも運転できることもあり、経験を求められることはほとんどありません。
扱う荷物も軽量なものが多く、体力を必要とする場面も少ないのが特徴です。全くの未経験、自動車の免許証だけは持っているという方でも安心して応募できます。
一般的に、小型トラック→中型トラック→大型トラックの順番で給料が高くなる傾向があるので、小型トラックで経験を積み、中型トラック→大型トラックへとステップアップするのもよい転職方法といえるでしょう。
中型トラックドライバーの場合
主に2t・4tトラックに乗って配送を行うトラックドライバーです。路線便の集配トラック・チャーター便のトラック等がこれに当たり、乗用車と比べるとサイズもかなり大きく視線も高くなるため、乗りこなすにはそれなりの練習が必要となります。
中型トラックドライバーの場合も未経験でも採用してもらえます。所持している免許では運転することができない場合であっても、先に説明した助成金制度を活用することができます。私の勤める会社でも未経験者を積極的に採用し、助成金を利用して免許を取得したうえで活躍してもらっています。
よほど応募人数が多い場合は、年齢の若い方・経験者の方・中型免許を持っている方が優先されることが多いのが現実ですが、現状は求人に対して応募が殺到するような会社はまれである為、未経験でも中年でも採用されています。
大型ドライバーの場合
小型・中型と異なり、ほとんどの会社で経験を求められます。未経験からいきなり大型ドライバーになるのは、次の二つの理由で大変難しいと言えます。
大型免許が必要
大型トラックに乗車するには、大型免許が必要となります。教習所で取ることも可能ですが、2t・4tトラックの経験がない場合取得が難しくなります。
合格に必要なカリキュラム等が増えることはないのですが、トラックに乗車したことがない人は車両感覚をつかむのに苦労します。
大型トラックは車両事故の危険性が高い
大型トラックは運転感覚が乗用車とは全く異なり、2t・4tの乗車経験のない方ではかなりの練習を要します。
いきなり大型デビューも可能
このように、未経験からいきなり大型ドライバーになるには少しハードルが高くなっています。しかし、私の勤める会社でも過去に1名全くの未経験の方を採用して、その方は今でもバリバリ働いています。
運送業の中には、大型ドライバーであっても未経験で採用し、しっかりとした研修を行っている会社も数多くあります。大型ドライバーは給与面で魅力が大きいので、未経験でも採用している会社を見つけたら積極的に応募してみましょう。
未経験者と経験者の給料の差が少ない
経験者と未経験者の給料の差はやはり気になるところですが、実際には気にするほどの差がありません。これは、トラックドライバーの仕事が一般的な年功序列制ではなく、技能給が占める割合が大きい為です。
大型長距離ドライバーの場合
大型長距離ドライバーの技能給は、1回運行していくらで計算されることが多く、1か月の運行回数も管理者側で決めるので、経験者と未経験者の給料差はほとんど生じることがありません。未経験でも採用している会社も多い為、積極的に狙っていきましょう。
集配、ルート配送ドライバーの場合
集配ドライバーやルート配送のドライバーの給料については、ある程度経験で増減する場合があります。集荷・配達をこなした件数によって技能給が変動するため、荷物のピッキングの速さ・正確さ、集荷・配達のルートづくり等が必要となるからです。とはいえ、これらの能力は入社後に磨かれるものがほとんどなので、入社時に差があったとしても努力次第で数か月後には経験者と同じ仕事ができるようになります。
壊したら弁償金があるけど上限もあります
トラックドライバーの仕事はどうしても事故がつきもので車両事故だけではなく貨物事故も起こります。もちろん弁済金が無いとは言えませんが・・・
自腹の上限は5万円から10万円程度
中堅以上の数社に問い合わせてところ、どこの会社も貨物事故・車両事故ともに自腹金額の上限を設けていました。各社ごとにばらつきはありますが、貨物事故で3万円~5万円程度、車両事故で5万円程度から10万円程度が相場です。
トラックドライバーが運ぶ荷物は多種多様で、ひと箱数百円の荷物から数十万円の荷物まであり、トラックの価格も4t車でだいたい1千万円程度はかかります。事故を起こした人に高額な請求をしたとしても支払えるわけがなく、全額請求することはあり得ません。
ちなみに私の勤める会社では、貨物事故の自腹上限金額は3万円、車両事故の自腹上限金額は10万円です。貨物事故上限が3万円だからと言って3万円までならすべて自腹になるわけではなく、事故の状態から過失割合を決めています。仮にドライバーの過失割合が50%なら1万5千円になるといった具合です。
事故を起こさない人との区別が必要
とはいえ、やはり自腹で払う必要があることには変わりなく、不満に思われる方もいらっしゃると思います。しかし会社も利益を上げて従業員に給料を払う必要があるので、利益を圧迫する事故費を削減しようと努めています。
トラックドライバーを含め運送にかかわる仕事は、多くの荷物をさばくことで給料が上がります。短時間で大量の荷物をさばこうとすると、どうしても仕事が雑になり荷物を壊したり、運転が雑になり車両事故を起こしたりします。
一定の事故代金をドライバーに転嫁しなければ、会社の利益を犠牲にして給料を稼ぐというドライバーが生まれてしまうのです。そうなれば、丁寧な仕事をして荷物を壊さず、また安全運転をして車両事故を起こさない人が割を食うことになります。
事故を起こしたドライバーに事故代金の一部支払いを求めることにより、丁寧な荷扱い・安全運転を促すとともに、無事故ドライバーとのバランスをとっています。
車両事故については弁済無しの会社もある
トラック運送業での車両事故が自腹になる背景として、集配車両について保険に入っていないことがあげられます。中規模の会社でも数百台、大会社にもなると数千台のトラックを保有しており、すべてに保険をかけいるとそれだけで数億円の保険料がかかってしまいます。
保険とは「確率小・損失大」となるときにかけるもので、大規模な会社になると事故の確率はその保有台数に応じて多きるなる為、保険会社に支払う保険料をストックしておいて事故が起こった際に支出した方がコストがかからないことが多いからです。
これに対して、小規模の会社ではストックしておく資金が少ないため、車両に保険をかけていることが多くあります。そのような会社の中にはトラックドライバーに負担を求めない会社も存在します。
しかし、自弁がないことと会社に在籍し続けられることとは別なので慎重に選ぶ必要があります。
トラックドライバーに怖い人は少ないから安心して働ける
いまだにトラックドライバーはパンチパーマで刺青が入っていて怖い人が多いというイメージを持っている人がいます。
トラックドライバーがガラが悪かったのは昔の話です。高度成長期に「運転で手っ取り早く稼ぎたい」という働く側の気持ちと、「高度経済成長期で荷物があふれかえり、一人でも多くのトラックドライバーを採用したい」という会社側の気持ちがマッチングしたため、少々の荒くれものでも採用していた時期が続いていました。
しかし、今では社会の目が厳しくなり会社のコンプライアンスもそれに合わせて大変厳しいものになっています。刺青どころか茶髪も禁止の会社も多いのです。特に大手運送業では規制が厳しいのでガラが悪いことがかっこいいと思いいている一部の不良ドライバーからは敬遠されるほどです。
トラックドライバーに怖い人が減っている理由はこちらにまとめてあるので参考にしてください。
未経験でも面接は怖くない。準備すればさらに大丈夫!
運送業界のことを知らないのは当たり前
全くの未経験で運送業界のことを何も知らないと面接では緊張するものですが、面接担当官の立場からすれば、年間何十人も業界未経験の方を面接しているので全く心配することはありません。
せっかく面接に来てくれたのだから、採用側も業界のことをしっかりと説明しています。
とはいえ、ある程度の業界の知識があった方が安心できると思おうので、次の記事を参考に勉強してください。
履歴書がしっかり書けていれば面接は余裕
面接官が面接時に聞いていることは、面接に来られた方ごとに変えているわけではなく毎回同じことを聞いています。特に大きな会社では、ドライバーを採用する場合に本社に稟議書を提出することがほとんどで、その稟議書のフォーマット通りに質問しているにすぎません。そのフォーマットに書かれていることは次の項目です。
- 名前・住所・年齢・最終学歴
- 既往症・現在の健康状態
- 趣味・嗜好
- 志望動機
- 取得免許の種類・免許証の色
- 今勤めていた会社をさかのぼって3社の職務内容・退職理由・賃金
ざっとこんな感じです。勤め先の賃金まで履歴書に書くことはありませんが、ほとんどの内容が履歴書に書いてあることとかぶります。つまり、面接でしていることは履歴書に書いてあることを口頭で再確認しているだけなのです。良い履歴書の書き方についてはこちらを参考にしてください。
未経験でもトラック運転手なら成功できる
ここまで読んでいただけた方には、未経験でもトラック運転手で成功できることが分かって頂けたかと思います。
ただ、分かっただけでは人生は成功できません。
まず行動を起こしましょう。
転職するのはリスクが伴いますが、転職活動はノーリスクです。実際に行動を起こしましょう。
運送会社は予算の関係から複数の媒体を交代で広告掲載するので、両方に登録しておけばそれだけ良い会社からのスカウトが届きます。
スカウトを送る側には、あなたのざっくりとしたキャリアしかわからないので、今勤めている会社に転職活動をしていることはバレません。
気に入らなければ、無視してもいいし、少しでも気になるなら面接に行くという感じでいいでしょう。
トラックドライバーに向いてる人・向いていない人とは?
未経験であれば自分がそもそもトラックドライバーに向いているかどうかわからない人も多いと思います。採用担当者として20年以上のキャリアを持つ私が解説します。
トラックドライバーに向いている人
- 長時間の運転に耐えられる:大型長距離トラックドライバーは長距離運転を行うため、長時間の運転に耐えることができる必要があります。
- 眠気に強い:大型長距離ドライバーは夜間に走行するため、景色の変化もなく眠くなりがちです。目が強い人は大型長距離ドライバーにうってつけです。
- 柔軟性がある:トラックドライバーは、運送スケジュールが急に変更されることがあるため、柔軟なスケジュール管理能力が必要です。
- 粘り強い:トラックドライバーは、天候や交通状況の変化などの不測の事態に対応しなければならず、そのような状況に対して粘り強く対処する能力が必要です。
- 集中力が高い:トラックドライバーは、運転中に様々な要因に気を配らなければなりません。例えば、車線変更や他のドライバーの行動に対応するために、集中力が高く、慎重な運転が求められます。
- 責任感が強い:トラックドライバーは、高価な貨物な商品を運んだり、時間厳守の死後tが多いため、責任感が非常に強く求められます。
- 身体能力が高い:荷物がパレタイズ化され手摘み手下ろしの仕事は減ってきていますが、全くないわけではないため、体力があるに越したことはありません。
- 基本的なコミュニケーション能力がある:トラックドライバーは、配送先の人々とのコミュニケーションが必要になるので、基本的なコミュニケーション能力が必要です。
- 道路のルールや安全についての知識が豊富:道路交通法に基づく安全運転をするため、ルールや安全についての知識が豊富な方が向いています。
- 地理的な知識や読地図の能力が高い:運行経路は会社からあらかじめ指示されますが、大雪などにより指定のコースから外れる場合は、地理的な知識や地図を読む能力が必要になります。
- 車両のメンテナンスや修理に興味がある:会社によってはトラックドライバー自ら車両のメンテナンスや修理を行うことがあります。メンテナンスを専門の部署に任せる場合であっても車両の不具合に気づくのはドライバーです。そのため、車両に興味があることはとても有利に働きます。
このような特徴のある方は間違いなくドライバーに向いていると言えます。ぜひ転職を検討してください。
トラックドライバーに向いていない人とは?
逆にトラックドライバーに向いていない人とはどんな感じなのでしょうか?
- 長時間単独で過ごすことに耐えられない人:トラックドライバーは、長時間単独で運転することが多いため、一人でいることに慣れている必要があります。仕事中に誰かと話す機会がほとんどないため、孤独感に耐えられる人が求められます。
- 長時間の運転による身体的な負担に耐えられない人(例:腰痛、視力や聴力の問題):トラックドライバーは、長時間座ったまま運転を続けることが多いため、身体的な負担が大きくなることがあります。また、運転中に視力や聴力が必要な場面があるため、視力や聴力に問題がある場合は運転が困難になることがあります。
- 規則的なスケジュールに従うことが苦手な人:トラックドライバーは、配達先のスケジュールに合わせて運転することが求められます。常に変化するスケジュールに適応できる柔軟性が必要です。
- 長時間の運転での注意力や集中力が続かない人:長時間の運転中には、注意力や集中力が続くことが求められます。注意散漫になったり、眠気に襲われたりすると、交通事故の危険性が高まります。
- 長期間の不在が家族や友人との関係に深刻な影響を与える可能性がある人:トラックドライバーは、長期間家を離れることが多く、家族や友人との時間が減少することがあります。このような状況でストレスを感じ、精神的な負担が大きくなることがあります。
- 運転中にストレスを感じやすく、それが運転に悪影響を与える可能性がある人:トラックドライバーは、運転中にさまざまなストレスを感じることがあります。例えば、交通渋滞や配達の遅れなどがストレスとなり、運転に悪影響を与えることがあります。ストレスを感じにくい人やストレスに対処する方法を知っている人が、トラックドライバーとして適していると言えます。
- ルートや地図を理解することが苦手な人:トラックドライバーは、時には新しい場所やルートに向かうことがあります。地図を読むスキルや方向感覚が必要です。また、GPSやナビゲーションシステムを使いこなせる能力も求められます。
- 長期間の不在や不定期なスケジュールが経済的に厳しい状況に陥る可能性がある人:トラックドライバーは、長期間家を離れることが多く、不定期なスケジュールで働くことがあるため、経済的な負担が大きくなることがあります。特に、家族を養っている場合は、経済的な責任を負うことがあるため、慎重に検討する必要があります。
- 運転中の孤独感やホームシックに耐えられない人:トラックドライバーは、長時間単独で運転することが多いため、孤独感を感じることがあります。また、長期間家を離れることが多いため、ホームシックになることがあります。このような状況に耐えられる精神的な強さが必要です。
- 長時間の運転中に飽きやすく、娯楽や趣味がないと退屈する可能性がある人:トラックドライバーは、長時間運転することが多いため、退屈な時間を過ごすことがあるかもしれません。このような状況で娯楽や趣味がない場合、ストレスを感じたり、注意力が散漫になったりすることがあります。趣味や興味を持っていることが、トラックドライバーにとっては心の支えになることがあるでしょう。
トラックドライバーになるメリット
- 高収入:トラックドライバーは運転スキルや経験年数に応じて、高い給与を得ることができます。特に、長距離運転や危険物運送など、高度な技術や知識が必要な仕事は、高額な報酬が支払われる場合があります。
- 自由度の高さ:トラックドライバーは、仕事内容や勤務時間などが比較的選べるため、ライフスタイルに合わせて働くことができます。また、独立して起業することも可能であるため、自分のビジネスを展開することもできます。
- 車の運転が好きな人にとっては、やりがいがある:トラック運転は大型車を扱う仕事であり、そのために必要な運転技術や知識を習得することができるため、大型車を運転することが好きな人にとっては、やりがいのある仕事と言えます。
- 雇用が安定している:物流需要の拡大に伴い、トラックドライバーの需要も増加しています。そのため、雇用が安定しており、長期的なキャリアを築くことができるとされています。
- 新しい技術を取り入れたトラックの導入:近年は自動運転技術や電気自動車の導入など、トラックの運転に革新的な技術が取り入れられているため、今後もトラックドライバーにとって新しいチャレンジや機会が生まれる可能性があるとされています。
トラックドライバーになるデメリット
- 長時間労働:トラックドライバーは長時間運転をすることが多く、睡眠不足や疲労が蓄積されることがあります。そのため、健康被害や交通事故のリスクが高まる場合があります。
- 運転中の孤独感:トラックドライバーは長時間単独で運転することが多く、交流の機会が限られるため、孤独感を感じることがあります。
- 運転中のストレス:トラックドライバーは交通渋滞や悪天候などのストレスがかかる運転状況に遭遇することがあります。また、配送先での荷降ろしや積み込みなどの作業も体力を消耗するため、ストレスが蓄積される場合があります。
- 家族との時間の制約:長時間運転や遠距離配送が多いため、家族との時間を確保することが難しい場合があります。また、長期間自宅を離れることもあるため、家庭的な負担が増えることがあります。
未経験からトラックドライバーに転職した先輩の声
私の勤める会社に転職した方の声です。
元整備士のO.Yさん(48歳) キャリア10年38歳で転職 2トントラックの集配ドライバー
Q.なぜトラックドライバーに転職しようとおもったのですか?
A.私は整備士の専門学校を卒業後、15年以上自動車メーカーの整備士として働いていました。上級の整備士資格を取得したものの、先輩の整備士がいたために出世することができず、自分の頑張りが認められる業界に転職しようと決意しました。
トラックドライバーであれば頑張りが給料に反映されると思ったのでこの業界に転職しました。
Q.実際に転職してみてどうでしたか?
A.正直に言って、入社当初はトラックに乗ることが少し怖かったので、軽トラックから仕事を始めさせてもらいました。
現在は2tトラックをメインに乗っていますが、当初の恐怖感はなくなり、落ち着いて運転できています。
Q.お給料についてはどうでしたか?
A.整備士時代は月給で32万円程度もらっていましたが、さすがに転職直後28万円程度まで給料が下がりました。でも、研修期間の3か月間は給料が低いことは聞いていたので、勉強させてもらいながら給料をもらっていると思っていました。
研修期間後、技能給がもらえるようになり各種手当もつくようになったので、月給40万円程、ボーナスを入れた年収は520万円程度稼げるようになりました。
Q.同じ時期に経験者が2名入社されていますが、差は感じましたか?
A.さすがに当初は差を感じていました。私は軽トラックから研修しているのに、他の2名の方は研修もそこそこに4tトラックで集荷・配達をしていたので入社2年目くらいまでは結構な給料の差があったと思います。(実際には月5万円程度の差がありました)
トラックに乗れるようになり、自分の給料があがってくると人の給料はそれほど気にならなくなりました。トラックになれるまでは差があるけれども、そのあとは関係ない感じですね。
Q.トラックドライバーになって良かったこと、悪かったことは
A.良かったことは自分の頑張りが給料に反映するようになったことです。これは前職と大きく違うことでした。基本的に一人で仕事をしているので、人間関係に悩むことが少ないのも利点だと思います。あと、荷物を配達したときにお客様からの「ありがとう」は本当にうれしいですね。
悪かったことは、それなりに体力が必要なことと、トラブルがあり荷物が延着しそうになるとかなりあせることでしょうか。時間がないときに渋滞にまきこまれたりするとかなりイライラしてしまいます。
Q.最後に転職を考えている人にトラックドライバーはお勧めできますか?
A.今20歳でまだいろいろな道が選べる人には、特にお勧めしようとは思いません。実際に大学在学中の息子がトラックドライバーになると言い出したら、ほかの道を進めるでしょう。
しかし、特に専門的な技術を持っていない人や、30代以上の人にはお勧めできると思います。私がそうであったように未経験でも、中年からでも頑張りしだいで人並の給料をもらって生活ができるようになるからです。
元スポーツショップ営業のI.Mさん(52歳) キャリア5年47歳で転職 大型長距離ドライバー
Q.なぜトラックドライバーに転職しようとおもったのですか?
A.私は大学を卒業後、大手スポーツショップで20年間営業として働いていました。サービス残業が多い上、息子の高校に入り部活の費用がかさむようになり(甲子園常連校で遠征費がかかったようです)、日曜日のみ運送業で仕分けのアルバイトをするようになりました。
それでも収入が足りないと思っていたところ、アルバイト先で大型長距離ドライバーの募集があったため全くの未経験でしたが応募しました。
Q.実際に転職してみてどうでしたか?
A.入社後すぐに大型免許を取りに行ったのですが、大型トラックどころか中型トラックも運転したことが無かったので、教習所でも苦労した記憶があります。免許取得と並行して、中型トラックで会社の敷地内を走ることから始め、2か月程度集配の仕事をしました。
3か月めには、先輩ドライバーに横に乗ってもらいながら長距離運行をしました。長い時間アクセルを踏みっぱなしだったので、ずっとシップを貼っていたのを覚えています。今の新車は全てオートクルーズがついているのでうらやましいです。(笑)
Q.お給料についてはどうでしたか?
A.営業時代は月給で35万円程度、アルバイトで月4万円程度もらっていました。転職直後の研修期間の3か月は30万円程度まで給料が下がりましたが、特に不満はありませんでした。
研修期間が終わり一人で運行するようになると、月の運行回数によってもかわるのですが、20回運行して43万円程度、ボーナスを含めると年収600万円程度もらえているので満足しています。
Q.47歳で転職となるとかなり不安だったと思いますが?
A.確かに不安がありましたが、今のまま仕事を続けていても何かが良くなることはないと思い転職を決意しました。
先にアルバイトをしていたので、職場の雰囲気が大体わかっていたことも大きいですね。
Q.トラックドライバーになって良かったこと、悪かったことは
A.良かったことは生活が安定したことです。収入面もそうですが、トラックドライバーは労働時間が法律で厳格に規定されているので、しっかりとした休息をとれることがありがたいです。1日12時間拘束で週休2日、前職では考えられないことでした。
悪かったことは特にないのですが、仕事柄深夜に運行しているので家族との生活時間にすれ違いがあることでしょうか?子供も社会人になったのでそれほど気になりませんが。
Q.最後に転職を考えている人にトラックドライバーはお勧めできますか?
A.お勧めできます。私のように全くの未経験でも努力次第で大型ドライバーになることもできます。ネットではいろんな悪評がたてられていますが、実際に働いてみると一般企業と比べてもホワイトです。
ただし、運行先でいろんな会社のドライバーと話す機会があるのですが、ほんの一部ですが中にはブラック企業があるので会社選びは必要だと思います。
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